本を読むよりも絵をみることは簡単なことなのか?
何か文章を読むよりも、なにかを見る方が簡単だ、という直感はあるのだけれど、じゃあ絵をみることは簡単かと言われるとよく分からない。
1番手軽に見ている絵といえばマンガだと思うのだけれど、よくよく考えたら多分漫画の絵よりも文章の方をよく見てるしよく読んでる。
パースだとか、背景の書き込みだとか、物と人の比率だとか、そういうのに注目して漫画を読むことはほとんどない。
美術館にある絵が古典だとしたら、本の古典はよくよんでいる。絵の古典はもう何年も見ていない。
最近じっくり見た絵は、4月末にジブリ美術館でみたアニメーションかもしれない。
アニメは絵なのかな。
でもアニメを見ているときもやっぱり音声もかなりの割合で聴いている。音声と絵とどちらが主人公だろうか。
マンガのように実は文章をよんでいた、実は音声を聴いていた、という断定はできないくらい絵の要素は大きい気がしているけれども。
絵は不思議だ。
いくつもの作品をたくさん見てきたわけではないけれど、初見でこれは好き、これは嫌い、これはまあまあ、と自分の主観を述べることができる。
古典文学は一読してもよく分からないし、断定できない。少なくとも私は。
でも絵はなんとなくの判断をしてしまえる。
色を馴染ませるように、絵が描かれた背景知識を自分自身に染み込ませたい。
その絵のストーリーを知りたい。
これでやっと、文章を追うマンガ、音声を聴くアニメと並んで考えることができるようになる気がする。
おやすみなさい。