自分がやりたいことをはっきりさせるために、できるだけ自分のことがよく見えるようにする為に物を減らそう→ミニマリストについて学ぼう、ということを定期的にやっております。
everノートのメモが少しまとまってきたので研究記第二弾。
今回はエンジニアとミニマリストの関係についてです。
- エンジニアにミニマリストが多い理由
- ミニマリストなエンジニア(A)シェアハウスに暮らし、物は殆どない
- ミニマリストなエンジニア(B)一人暮らし。好きな物が厳選された棚が印象的
- ミニマリストなエンジニア(C)不要になった物はどんどん捨てていつも棚にスキマがある
- 逆に総じて物質量が多いのは芸術家系
- 部屋は自分を映し出す鏡
エンジニアにミニマリストが多い理由
特別自分のことをミニマリストとして発信していない、リアル世界の友達を見渡すと、ミニマリストは圧倒的にエンジニア率が高いです。
自分の友達にエンジニアが多い訳でもないと思いますし、色んな職業の友達がいるはずなのに何故かミニマリスト(自分でミニマリストだと自覚していない人も含めて)はみんなエンジニア。
その中でも際立ってミニマリストなエンジニアの一人が初心者向けにプログラミング勉強会を開催してくれる機会があって、私も参加して来たのですが、プログラミングを学ぶことによって、「なぜエンジニアにミニマリストが多いのか?」という問いのヒントを得ました。
(1)日々、機械に命令を下すというシステマチックなことをやっている
プログラミングは非常に精密にシステムを構築しないと、機械が動いてくれない、ある種職人な世界です。機械と人間とで約束した言語を正しく扱わないと、作動しません。そしてその言語たちは非常にシステマチックです。
Aという命令を下せばBとなる。
みたいに決まったルールがたくさんあってそれを組み合わせていくので、どこかでそのロジックが成立していなければ作動しない。
こういう世界で日々生きていると、何が事象が起きたときにその原因は何か?ということについて、原因をぼんやりと捉えるのではなく、はっきり捉える癖が付きそうだな、と思いました。
(2)あるべき姿、からすべきことを書き出してどのような処理が適切か考えること
問題を処理する上で最も大事なことが、「そもそもそれがあるべき姿ってどんな姿?」というゴール設定をすること。
特に機械とのやり取りでは、ゴールがきちんと決まっていないと形が決まらないため、問題処理の行動に移ることができません。
そんな彼らと話をすると、仕事はもちろん生活に関しても
・そもそもどうあるべきなのか(ゴールの姿を具体的にする)
・その達成の為に必要な要素は何か(具体的に行動を箇条書きする)
という行動を必ずとります。
また、ついこの間までガリガリの文系だった女友達がIT系の部署に異動して、ITに関する勉強をした数ヶ月たったくらいに久しぶりに会ったら、完全に問題解決方法がエンジニア達のそれと同じような形になっていたので、プログラミングに必要な思想は一定、思考を合理的にしてくれる作用があるんじゃないかとも思いました。
個人的に教育畑な私は、機械の学習方法を人間が再学習してより合理的に行動できる人間を生み出しているな……なんて思ったりしました(笑)
そして、この「合理的に生活を考える」ってすごくミニマリストな思考だなーと思いました。
以上の二つを生活に導入すると、自分が過ごしたい、送りたい生活スタイルに向けて行動を開始できる上に、「そもそもこれは必要な物・習慣か」という根本を疑うことが出来たりなんかして、スピード感を持って自分の好きな物だけを回りに置くことができるようになるのかな、と。
そしてそのPDCAサイクルが普段の仕事で訓練されている分、早く回せるからエンジニアにミニマリスト(自分が好きだと思うことにフォーカスして暮らしている人)が多いのかしら?なんて思いました。
ミニマリストなエンジニア(A)シェアハウスに暮らし、物は殆どない
初心者向けにプログラミング教室を開催してくれた友達です。シェアハウスに住んでいて、和室の一室が彼の部屋でした。
(そしてシェアハウスでのイベント開催時、一番物がない部屋なので彼の部屋は来客者たちの荷物置き場になっていました)
和室なので布団。押し入れにしまってあり、部屋には折りたたみの小さなテーブルとクッションが1つ。休みの日でも何かしらプログラムを作るのが大好きな友人は趣味もプログラミングなので、押し入れの中も服とPC関係の配線以外ありませんでした。
ミニマリストなエンジニア(B)一人暮らし。好きな物が厳選された棚が印象的
友人Bは物が少ない、よくネットで見かけるミニマリストとは違うかもしれませんが、「自分の好き」以外の物は一切部屋にありませんでした。
印象的だったのはテレビ(というかモニター?)
ゲームの配線と、横のカラーボックスにはゲームの攻略本のみ。しかもそのカラーボックスに入る分だけ、と厳選しているようでした。
ミニマリストと呼ぶには家具が多そうに見えますが、実際これしか置かれていない部屋はかなりスッキリしていました。
ミニマリストなエンジニア(C)不要になった物はどんどん捨てていつも棚にスキマがある
最後はクローゼットが衝撃的だった友人。部屋の中もベッドとテーブルくらいしかないのですが、クローゼットに物が一番なかった気がします。
そんな友人の趣味はバスケットボール。衣装ケースにはジャージが何着か入っていましたが、すぐ取り出しやすそうで、欲しいモノがすぐ取り出せるクローゼットはストレスが少なそう、、と思いました。
逆に総じて物質量が多いのは芸術家系
イラストレーター、デザイン、アナログな素材がどうしても仕事に必要になる人たちの部屋は物が多く、資料や素材の保管の為に広い部屋を借りている友人も多いです。
ただし、やっぱりその人のこだわり抜いたモノしか置かれていないので、物は多くても統一感のある「アトリエ」になっていたりします。
また、在る物を活かす力が高いのもこの人たちなので、捨てずに「え?そんなことに使ってるの?」みたいな意外な使い方をしていて、アイディアをもらうこともしばしば。
もちろん居心地もいいです。
彼らは自分のこだわりにとても敏感故、エンジニアたちのように合理的に自分を分析せずとも、感覚と直感で自分の好きなものだけを身の回りに残しているように見えました。どれだけ物が多くても、「これは××の時にもらったやつ」など、1つ1つ愛着も持っています。
部屋は自分を映し出す鏡
こだわりが強い芸術家タイプでない限り、多くの人はエンジニアの思考回路を真似することによって、ミニマリスト、自分の「好き」にフォーカスした暮らしを送ることが出来るのではないかと思いました。
また、理想は、自分の部屋(家)に入った時、その人のカラーがよく見えるのが、いい状態なのではないかとも思いました。
カラーが見える=その人の好きな物が分かる=その人は好きな物やコトにフォーカスして生活している、ということだと思うからです。
というわけで、物を中々減らせないという方、なんとなくリバウンドしがちな方は、エンジニアの問題解決方法を参考にしてみるのも1つ手段かもしれません。
おやすみなさい。