くろやんの日記

思考・映画・ごはん・旅・自転車・読書・ライフハックのメモ帳

記憶にある大人の階段リスト

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

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写真は昨年、GoTo で都内のちょっといいホテルに泊まって、併設プールへ泳ぎに行く前に部屋から撮影した写真。スカイツリーとビル群が見えて、ああ自分は大人になったな…(というか都会の女になっちまったな…)と感じた瞬間。

 

「大人になったなと感じる時」をふりかえると、必ずしも20歳以降におきたできごとに限らないかもしれないと思いました。ベタにお酒を飲んだ瞬間、とかは大人になったな、というよりも20歳になったな、という感じで、どっちかっていうと仕事終わりの疲れ果てた身体で居酒屋に入って、キンキンに冷えたジョッキを注文してクゥーってなった瞬間の方が、大人になったな、と感じていた気がします。

そんな感じで、「大人になったなと感じた時」をふりかえってみたいと思います。

 

一人で新幹線に乗って東京に行ったとき

中学生の時だったと思います。毎年田舎のおばあちゃんち(うちの近所)、に遊びに来る東京の女の子と遊んでいた小学生時代。中学校にあがって部活で忙しくなり、遊びにくるイベントが消えかけていたのですが、逆にうちに来ない?という手紙が来ました。

東京=東京ディズニーランドという認識だった私ですが、そう言う意味では初めてちゃんと東京に行ったのもこのときだったのかも。

新幹線が通っている駅まで車で送ってもらい、新幹線に乗って東京へ。改札が多すぎて迷わないように、新幹線の改札前まで友達とお母さんが迎えに来てくれていました。

お台場とかベタな観光地も行ったのですが、一番の思いでは友達がいつも地元(東京の)の友達と遊びに行くショッピングセンターや映画館に連れてってもらったこと。地元ということで友達のお母さんは一緒ではなく、本当に友達と二人だけでそういう場所に行くのは初めてで、とても新鮮だった事を覚えています。

 

一人で飛行機に乗って、ホテルに泊まって、京都のオープンキャンパスに行ったとき

www.kuroyan.tokyo

高校の修学旅行で行った半年後の夏。修学旅行は新幹線を使ったけれど、この時は飛行機とホテルがパックになって安くなるヤツをつかって行きました。一人で行ってこいの親の本音の半分は「高校生だし、一回修学旅行で行かせているし大丈夫だろ」だったと思うけれど、残りの半分は普通に一人分の金しか出せない、だったと思います。お小遣いとは別に行かせてくれてありがたかった。

一人でホテルのチェックインやらなんやらやるのは初めてだったけれど、これで自信をつけて自分で予算決めて、旅行行く、ということを大学生の時にばんばんできたのは、この旅行があったおかげかも。しばらく飛行機ではなく夜行バスばっかりだったけど。

 

自分でバイトして節約して6万円のクロスバイクを買ったとき

1万円を超える買い物を一人で計画して決めて実行したのはこれが始めてでした。大学に入学して始めての夏休みのこと。このクロスバイクで帰省すれば(片道150km)帰省の旅費を浮かせられる、という発想から購入を決めたんだよね。一人暮らしスタートよりも個人的には大人になった感がありました。

結果としては、毎年1回の帰省の旅費の他、その後自転車部に入って、夏の北海道旅行(走行距離2160km)、部の同期女子3人での九州自転車旅行(阿蘇山を自転車で登った)、などなど根性と体力とたくさんの青春的思い出を私にくれました。確実に6万以上の価値を生み出してくれています。

なお、10年以上たった現在も整備を続けて乗り続け、今はたまに大学へ通学(片道10km程)するときにものっています。10年以上経っているのにめっちゃ綺麗!と防犯登録をする為に行った自転車屋さんのお姉さんに言ってもらえたのがめちゃ嬉しかった。

 

自分のバイト代で、通信制大学の講義を取ったとき

自分の大学での学びだけに収まらず、普通に大学に通いながら、別途放送大学と近畿大学の通信の講義も受講しました。自分で入学金を払って、手続きして……。それ以来、習い事を受講する習慣が自分に身に付いたような気がします。学習のためにお金を出した分、元取るぞって感じでいつも学習意欲高めになりました。

 

初任給で、母の日に合わせて母の好きなクラブ・ハリエのバームクーヘンを三越で買って発送手配したとき

それまでハンカチみたいな予算感でしか贈り物をしていませんでしたが、(切り花があまり好きではなかったので花を贈ったことはない)三越という大きなデパートで、人への贈り物を買う自分、大人!と思いました。予算が三千円を超えたのも働いている大人感があって、ドキドキしました。余談ですがこの時、銀座の三越と日本橋の三越と2店舗あることを知りました。東京すげーって思いました。(最初銀座に行っちゃって、あれ?クラブハリエない?ってなりました)

 

仕事終わりにジョッキでクゥーってなったとき

仕事終わりのビールが気持ちよくて、労働階級最高って思いました。誰かと盛り上がるとかでなく、疲れた自分のために飲んだ一杯は忘れられません。

 

仕事のミスを押し付けられたときに、冷静に言い訳せずに処理したとき

大先輩のミスを黙って処理しているとき、大人になったなあと思いました。この日は自宅の近所の居酒屋で一人で梅酒を一杯やりました。これ一人だと多いんだよなあ…と悩んでいたら、「お姉さんそれ半量もできるよ!」とカウンターから声をかけられ、「じゃあ半分の量でお願いします!」となんかメニューにあるようでない注文もして、ああテレビのドラマに出てくる東京のOLっぽい……(実際は公務員)と悦に入って一日を終えました。

 

ちょっといいビジネスホテルに泊まったとき

学生時代、激安民宿やゲストハウス、一回ビジネスホテルを謳っているところに泊まった時も、時代が30年止まっているようなホテルだったこともあり、普通の一泊7000円くらいのビジネスホテルで感動してしまいました。朝ご飯が想像以上に美味しかったのと、大浴場が気持ちよかったです。

 

夫の誕生日にレストランを予約して、サプライズで都内の星付きホテルを予約してみたとき

夫の誕生日に六本木の話題のレストランを予約して誕生日を祝い、そのまま近くのホテルに泊まりました。全部自分で手配したのですが、楽しかったし夫も喜んでくれたし、なにより自分も始めてこんなにいいホテルに泊まって楽しかったです。

 

外飲みではなく家飲みが楽しくなってきたとき

20代後半から、家で美味しい物をつくったり、お取り寄せをしたり、旅先で買った美味しいお酒やおつまみを楽しんだり、家で夫婦で楽しむことが増えました。現在もそれは続き、ビールの種類、ワイン、日本酒、日本各地の名産品などの知識量が増えました。これはこうだから面白い、とか知識と一緒にお酒とおつまみを楽しめるようになり、味覚で感じる美味しい以上の楽しさを理解するようになって、大人になったなあと感じました。(もちろん今でも外食が0になったわけではないですが、これを食べてみたい!こういう体験をしてみたい!と目的意識がかなり明確になりました)

 

相撲を観始めたとき

最近、大人になったなあ、と感じた瞬間です。数年前に相撲を生観戦してから夫婦で相撲をテレビで見るようになりました。今場所誰が綱取りで、誰が角番で、というくらいのことならぱっと話題についていけるレベルで観ています。ただ相撲に関心が出てきただけかもしれませんが、今までスルーしていた相撲中継をチェックするようになり、なんとなく大人になった気分になりました。

 

 

そんなこんなで、コーヒーが飲めるようになった、みたいなレベルのことから色々自分が「大人になったなあ」と思った時を思い出してみました。

何かができるようになったり、新しい視野を得た時に、一つ大人になったなあ、と感じるので、「大人」はゴールがない階段を上がり続けているようなものなのかもしれません。誰しもが、誰かの視点では子供で、大人で。階段の上をみれば自分は子供で、階段の後ろをふりかえれば、大人になったなあ、と思うのだと思います。

 

というわけで、記憶にある大人の階段リストでした。

おやすみなさい。