くろやんの日記

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映画『翔んで埼玉』を観て分かった、埼玉県民の埼玉愛

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特別、Gacktファンでも二階堂ふみのファンでもないのですが、埼玉が史上最高にディスられた予告編を映画館で観てずっと気になっていたので早速観てきました。

作品自体は1983年の花とゆめで連載されていたのが最初、とのことでかなり古い漫画。2015年にSNSで話題になった後、宝島社から復刊されることになり、それが月曜から夜更かしでも取り上げられたことでさらに反響も大きくなったようです。

 

物語は、出身地・居住地で激しい差別がされる架空の世界の関東近辺のストーリー。埼玉県民や千葉県民が東京に入るには、通行手形が必要、という差別のされっぷり。

そこに登場するのは埼玉県民であることを隠した、アメリカ帰りの主人公(Gackt)。主人公は埼玉県への差別を止めるべく、用意された刺客。さあ、果たして革命は成功するのか?

という感じのかなりぶっとんだストーリー。

 

ちなみにこの映画、土曜日の夜に、明日観に行こう。せっかくだから埼玉で観よう。

と浦和の映画館のチケットを取ろうと思ったら、ほぼすべての時間で完売。

池袋や新宿で映画を観ようと思うと土日の日中人が集まる時間はチケットが取れないこともあるものの、ちょっと千葉や埼玉に入ってしまうと案外空いていることも多い、はずが、まさかの前日の時点ですべての時間がほぼ完売。

やっぱり浦和はアクセスがいいから?

作戦を変更。ちょっと行きにくいけど川口ならまだチケットがあったので、川口で鑑賞することに。

夜の回を観て来たのですが、ふたを開けてみれば映画館は満席。

観終わって映画館を出ようと歩いていたとき、いつもここに映画を観に来ているのであろう地元の年配の夫婦が「この映画館にこんなに人がいるの初めて見た」と言っていたので、埼玉県内に限って言えば、かなりバズっている状態なのでは?と思いました。

 

映画の感想としては、

・ぶっとんでいるけどやりきっているので結構面白い

・応援上映じゃないけど、埼玉県民に囲まれてみたら結構面白かった(笑うタイミングがみんな一緒)

・想像以上にGacktが役にハマっていた。というかGacktじゃなかったらこの役できない(日本人だったらあとこの役ができるのは城田優だけだと思った)

・二階堂ふみがいい感じに映画にコメディ感を足してくれていた

(Gacktの相手がガチの宝塚の人とかだったらガチ過ぎて引く人がいたかもしれない。二階堂ふみさんがいい感じに映画をコメディにしてくれてる)

・埼玉県民じゃなくても笑える

・関東民じゃなくても笑える(東日本在住者ならなお)

・小ネタのギャグセンスがいい

・埼玉県民、地元愛薄いって言うけど一番地元を愛している県民なんじゃないかと思った。各所の埼玉県をディスるシーンで笑いが起きるのですが、これって愛がないと笑えない。

・いろんな世代(小学生くらいの子どもからシニアまで)がボーイズラブ(二階堂ふみは男役だった、一応)を普通に観ていて、同性愛への理解云々は案外日本人進んでるんじゃね?とか感じた。(もちろん制度は全然だけど、理解があるからこそ戦いが起きず制度の整備も進んでいなかったのかもしれない、とか思った)

 

大体地方が映画化されるときって、香川はUDONで、高知もおもてなし課のことなんかですごく地方の「いいところ」をフィーチャーするはずなのに、今回はとにかく最後までディスりしかありませんでした。

映画でこんなにディスられた県は埼玉くらいじゃないでしょうか?(笑)

(埼玉のついでに茨城、千葉、群馬もだいぶディスられてましたが笑)

 

盛大に話題に上った埼玉県に贈りたいのはこの言葉、

「愛情の反対は無関心」マザー・テレサ

そういえば、埼玉県知事も、「悪名は無名に勝る」というコメントを出しているとのこと。

 

埼玉県民に幸あれ。

ではおやすみなさい。