昨日から日記を始めた。1番の目標は続けること。そんな私が恐れるのは3日坊主。
4日目に生き残っていたらいったん自分のことは褒めたい。あと2日。
1行でもいいから書く。が目標だから、ぶっちゃけここで終わっても大丈夫なんだけれど、せっかくなのでもう少し書く。
日記といって私の中で一番に思い浮かぶのはアンネの日記だ。
あのナチスドイツの下でユダヤ人の幼い少女がどのような日々を送っていたのか、現代ではナチスドイツから逃げたユダヤ人の暮らしぶりを世界中の人に伝える重要な情報ツールだ。
アンネ自身は逮捕後、収容所で亡くなってしまったが、唯一生き残った父親がこの日記を出版し、瞬く間に世界に広がったのだ。
実はアンネは作家志望で、将来日記を出版したいとも考えていたらしい、というのはちょっとソースをきちんととっていないのだけれども、なんだか書いておいたことによって、お父さんが出版し、夢が叶ったというのはなんだかその後部分も映画にできそうな感動エピソード。
一方私はというと、特に日記に対する大義はない。世界に対して日記を通して訴えたい事があるわけではないし、何か記録しなければならない特別な状況にいるわけでもない。
ざわざわ生きている人間のうちの1人だ。
それでも、日記を書いていると、自分の1日は自分だけしか感じなかったことに溢れているということが分かった。
朝起きて、最初に聞いた音。
朝ごはんを作っている時にベーコンを焼くかハムを焼くか迷った葛藤。
仕事の調べ物をしている時に聞いたキーボード音。本をめくる音。
お昼ご飯、どこかから香ってくるカレーの匂い。
午後1番の眠気の中で頭を使うことによる、頭のてっぺんが熱くなる現象。
夕方、夕日は見えないけど見えたら空は綺麗なのになと思いながら灰色の空を見た。
そして夜には白やオレンジの電灯。
みんな見ている風景でも、この場所、この瞬間は自分だけの感覚で、多分こういうことこそ日記に残しておくべきなんだろうなとも思った。
もしかしたら。
たまたま、今日荒川方面が青く光ってた。とか日記に書いて、他にも同じようなこと書いてる人がいて、他に、荒川でUFOみた。って言った人が居たとして、他の人複数の、荒川方面が青く光ってた、っていう証言は荒川でUFOを見た人の信憑性を助けることになるかもしれないんだ。
そういう意味で、日記ってロマンっていう人の気持ちも分からなくもない。確かにロマンかも。
というわけで日記2日目完了。