くろやんの日記

思考・映画・ごはん・旅・自転車・読書・ライフハックのメモ帳

自分で考え、自分で選んだか、ということを考えさせられた鳥取砂丘

昨日までの週末に、広島・山陰地方へ旅行に行っていました。

特に鳥取砂丘について、昨日の日記で「まずビジターセンターに行くこと」を強くおすすめしたい旨をチラット書いたのですが、そのことに関わる自分の思考の記録を残しておきたいと思います。

www.kuroyan.tokyo

 

ひいひいはあはあコースと楽チンぐるっとコース

鳥取砂丘に到着すると、すぐに砂丘へと向かう大勢の人が見えます。それに付いて行きたくなる気持ちをぐっとこらえて、まずビジターとしてビジターセンターに訪れると、こちらで、砂丘がどのようにしてできたのかの歴史を展示で学ぶことが出来たり、砂丘の地図をいただいたりすることができます。

www.sakyu-vc.com

7分程のシアターを鑑賞した後、たまたまガイドさんによる、砂丘に出来る幻想的な風景である砂紋のできかたに関するレクチャーがあり、私達はそちらに参加してみました。

砂紋とは、風でできる砂の模様です。(下の写真参照)

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たまたまビジターセンターにいて、館内放送を聞いていた人が集まったって感じなので、大人の夫婦が3組程と家族連れが1組と、かなり小規模な人数でレクチャーを受けました。

メインとしては、世界に1つここにしかないという砂紋の出来方を観察できる装置で砂紋のできかたを観察することが出来ます。

 

その砂紋レクチャーと合わせてお話があったのが、砂丘の楽しいめぐり方。砂丘には目印となる木等がないため、認定された調査用杭を目印に地図を見ながら進むことや、その地図の見方、砂丘内における面白い自然現象が観察できるポイントの解説、砂丘にいる動物や植物の話、などなど。

砂紋の実験と合わせて30分ほどのレクチャーでしたが、とても面白いお話でした。

今回は大人の方がほとんど(家族連れは解説後半からの参加)だったため、大人向けな解説でしたが(でもガイドさんはしっかりギャグも飛ばしてくれて面白かったです)、子どもがいるときは子ども向けな感じの説明もしてくれるそうです。

 

さて、そこでガイドさんがお話ししていたのが、

ひいひいはあはあコースと、そうではない楽チンなコース(ここでは私が勝手に楽チンぐるっとコースと呼びます)

ひいひいはあはあコースが、下記のピンクの線で囲った道です。

砂丘についてすぐ正面をまっすぐ歩くと、この坂の先にある、馬の背と呼ばれる頂上をみんな目指すべく、ピンクの線で囲まれた辺りの急勾配を上がって行きます。

ゆるやかにみえますが、傾斜角度は32度だそう。しかも地面は砂なので、やわらかく歩きにくいです。

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一方楽チンぐるっとコースはこちらを遠回りに行きます。

写真の赤線部分です。(青線がひいひいはあはあコース)

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下記公式サイトでもみることができます。

www.sakyu-vc.com

 

遠回りですが、斜度はなくひいひいはあはあしません(笑)

ガイドさん曰く、距離自体は長くなるけど大して辛い道のりではない為、到着時間は同じくらいになるとのこと。

これぞ急がば回れ!

しかもひいひいはあはあですと、人の足跡しかみることができませんが、楽チンぐるっとコースだと、人の足跡がほとんどないため、先程アップした砂紋がとても綺麗に鑑賞できます。

 

RPGゲームにおいて、新しいフィールドで地図をゲットするイベントが発生するのはお約束ですが、それは現実の世界でも一緒ってことですね。

地図と事前知識があるだけで、超絶ラクに、しかも楽しく観光することが出来ます。

 

 

学んだ人はひいひいはあはあしない

学校で勉強するタイプだった人って、言われません?

「そんなに勉強してて大変だねー、よくがんばるねー」

ということ。

でも、勉強していた人や特に優秀な人がよく口にするのは、「勉強をしない方が大変」ということ。

面倒くさいから最初にどうやれば効率よく楽しいのかよく考える、と。

今回もビジターセンター行くなんて、真面目だねーって言われそうですが、ビジターセンターに行く方が楽に馬の背まで行って絶景を拝める上に、砂紋やら動植物を観察していたら1時間くらいすぐに経つため、じゃあちょっと時間もあるしラクダに乗ろうか、というイベントも発生しません。

同じ1時間でもほとんどお金をかけずに充実した時間を過ごすことが出来ます。

 

 

一番良いのは、好きに選ぶこと

でも別に砂丘に来て、何をどう楽しもうが正直自由です。

楽しみ方が決まっていて、こうすべき!というのは、ラーメン屋の頑固オヤジが、ラーメンをこう食べることしか許さない!と言ってるのと一緒だと思います。

知っているとお得だけど、強要することではないと思っています。

 

ツイッターでよく見かけるような、意識高く生きて行きたい人は、大勢の流れには乗らず、最初に地図を手に入れて、ぐるっと回る少数派な道にいけば良いでしょう。

本当に人が少なかったので、この一手間だけで全然人と違う時間を過ごすことができます。

多分人生における色んなことのほとんどはそうなんだと思います。

みんな同じ場所にいて、同じ条件、同じ時間という環境にいても、地図というワンアイテム、ビジターセンターに立ち寄ったというワンアクション程度で違う生き方になるんだと思います。

 

とにかく砂丘が楽しみたいのが目的だったら、流れにのってひいひいはあはあ登るのも楽しいと思います。

友達同士だったら尚更。ひいひいはあはあも悪くありません、登った達成感をきっと感じられます。登りきって海が見えたら爽快な気持ちになるでしょう。

私だって、時にわざわざフルマラソンに出て車や自転車で走れば楽な42.195kmを足で走ったりします。そういうことです。

 

どっちだっていいんですが、大事なことは

「それって選択肢を知って、自分で考えて選んだ?」

「前の人にただついて行っただけじゃない?」

ということだと思います。

 

あの大勢の馬の背に向かって登っていた人達が、自分で選んでひいひいはあはあを登っていた人はどれくらいだったんだろうか?

と考えさせられました。殆どの人が、もう1つの道のことを知らずに、ひいひいはあはあ登っていたんじゃないだろうか、私はそう思います。

 

(↓地面からひょこっと植物が。砂丘の仕組みを知ると、砂場なのにどうして植物が生えてくるのか、納得&理解できます)

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というわけで、自分で考え、自分で選んだか、ということを考えさせられた鳥取砂丘でした。

是非、鳥取砂丘に行く際には、どっちのコースで行ってみようか考えてみてください。

 

おやすみなさい。