くろやんの日記

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JRのB.B.BASEを利用して佐原に行ってきました

 

www.jreast.co.jp

自転車を電車に載せるときは、解体して専用の袋に入れて「輪行」をしなければいけないのですが、JRは最近、解体せずにそのまま自転車を載せても良い電車、B.B.BASEを運行開始しました。

出発地は両国。行き先は千葉の房総(と九十九里、銚子方面)。

運行は毎週末土日に、いくつかある行き先のどこか一カ所のみ。(今回は佐原だった)

自由度が少ないので、それならレンタカーで行き先に行くか普通に輪行するかなー、って思っていたので積極的に利用することを考えていなかったのですが、今回いつもの自転車仲間と利用してみました。

 

◯予約は一週間前までに。雨天を考えてギリギリの予約

利用しようとして初めて気がついたのですが、B.B.BASEは一週間前までに予約が必要なんですよね。自転車という天候に左右されるアクティビティが前提となっているのに結構厳しいです。

(そうでもないと採算取れないのかな……)

一応予約はギリギリまで天気予報とにらめっこして取りました。

 

◯全員初めて行く佐原ってどんな街?

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人が少ない川越プラスαって感じでした。つまり小江戸です。

利根川の近くにあった街なので水に寄る物流のおかげか、江戸時代にはかなり栄えていたようです。

かの有名な伊能忠敬が住んでいた街ということで、伊能忠敬の記念館などがありました。

個人的な印象ですが、川越よりお店は少ないものの、小江戸としての街並は川越より綺麗だと感じました。というわけで川越+αです。川沿いに古い家がずらっと立ち並んでいる様子を見て、友達は「金沢と同じくらい綺麗」って言ってました。(私は金沢行った事がないので分かりませんでしたが)

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川越より都心から遠いせいか、人はまばらでしたがインスタ映えレベルは圧倒的に佐原が上だと感じたので今後流行るかもしれませんね。

 

◯事前に調べて決めたルート

公式サイトの情報が見づらいのと欲しい情報が探しにくかったので、過去行ったことがある人のブログを参考にしながら当日のルートを決めました。

 

ちなみに3つ考えて、みんなで投票してルートは決定しました。

私が参考にしたブログ同様、みなさんに参考にして頂けたら幸いなので、行かなかったルートも載せておきたいと思います。

(1)利根川と銚子の海鮮堪能コース

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利根川添いのサイクリングロードを走る安全かつ走りを楽しめるコース。ただし帰りは向かい風との戦いになりそうな予感。

 

(2)恋する豚コース

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恋する豚というブランド肉をお昼に頂きに行く、内陸を攻めるコース。内陸と言ってもこの辺りは大体平野なので獲得標高はそんなにない。

 

(3)霞ヶ浦と小江戸堪能コース

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走る距離を抑えて、佐原の街並を中心に楽しむコース。佐原の名物は鰻。

 

ちなみに今回は(1)の利根川と銚子の海鮮堪能コースで行きました。

上記は予定で、実際の時間配分はこんな感じに……

10:00佐原駅出発

10:25香取神宮到着、観光

11:00香取神宮出発

11:50お昼。小見川の「魚平食堂」到着

12:50出発

14:10佐原市内伊能忠敬記念館到着

記念館、市内観光

15:30佐原駅

香取神宮までで結構時間押しているなーと焦ったのですが、

香取神宮から魚平食堂までの利根川サイクリングロードがえらい追い風で、しかも私達以外に人もいなかったので平地がクソ遅い私ですら30〜35km/hくらいずっと出てました。

帰りは向かい風しんどかった(笑)

 

 

◯利根川と銚子の魚介堪能コース全容

 

到着しても組み立てが必要ないのがB.B.BASEの良いところ。到着時間に合わせて地元の人の出迎えがありました。また今回は無料でいちごが配られました。もしかしたら毎回その時期の名産が配られているのかもしれません。いちごは甘くてとても美味しかったです。

組み立てが必要ないので写真撮影をして地図を確認して、ってやっても15分くらいで出発できました。

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(頂いたイチゴ。大きくてめっちゃ甘くて美味しかった!佐原の方々のおもてなしを感じましたー) 

 

まず最初に立ち寄ったのは駅からほど近い地元の和菓子屋さん「柏屋」

www.oec-monakaya.co.jp

最中が美味しい、と聞いたので補給として買ってから行こう!ということで立ち寄りました。

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試食も可能!

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めっちゃ小さい最中が1つ50円で売られていました。3種類の味があったので、3つとも購入。自転車乗りの補給についてよく分かってらっしゃるラインナップだと思いました。

一人150円。一口サイズなので途中で食べやすいし、サイクルウエアのポケットにも入れやすいサイズです。

 

 

次にちょっと走ったところにあるのが「香取神宮」

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関東を中心に全国にある香取神社の総本社です。総本社ということで、各種方面からお金が入って来ているせいか、建物も参道も立派でした。 

 

旅の安全を願ってお参りをしてから、一路利根川沿いのサイクリングロードへ。

辿り着くとなにやら鳥居が。

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これは香取神宮の最初に作られた鳥居とのこと。ということは今まで自転車で駆け抜けた道は参道だったのか?!(普通の車も通る道だったけど)

昔、この辺り一帯は海で、水運が盛んなころは船でここを通って香取神宮に参拝しに来ていたんだとか。

 

ここから先は追い風にのって小見川まで下ります。

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 平均巡航速度は35km/hくらいでした。めっちゃ速い。人生で一番平地を速く走れたんじゃないだろうか……。

 

お昼ご飯は「魚平食堂」にて

関連ランキング:魚介・海鮮料理 | 小見川駅

 

みんなで頼んだのは海鮮丼の類い。めちゃめちゃ量がたくさん。刺身も肉厚。自転車で走ったのに私はご飯を食べきれませんでした。(夫を始め、男性陣にも少し食べてもらったのに……男性でも多い量だったようです。ごめんなさーい)

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これで1500円ちょっととは……。豊洲(築地)なら倍はしそうな量と味でした。

 

お昼ご飯でパワーチャージをして、再び利根川沿いのサイクリングロードへ。来た道とは反対岸のサイクリングロードをのぼります。向かい風をエンヤコラと戻って来て、小江戸の街中を楽しみながら伊能忠敬記念館へ。中の写真撮影はNG。ただ、中は結構広くて綺麗。

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友達に勧められた、伊能忠敬の師匠の師匠にあたる人が主役だという冲方丁の「天地明察」をまだ読んでいなかったけど、早く読み始めようと思いました。

(江戸時代に日本における正しい暦の制作に携わった数学者のお話です) 

 

近所にあった伊能忠敬旧宅にも立ち寄りました。こちらは無料で入れます。

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結構立派。

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晩年には年収が二億近くあったというスーパーマン。20代が終わるまでに年収3千万ほどはあったそうなので、現代の世にいたら港区女子にモテそうです(笑) 

 

地元の有名なお菓子屋さんにも寄りました。

www.grand-bien.co.jp

半熟地ぃ図(半熟のチーズケーキ)を購入。帰りの電車内でのおやつに。 

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観光案内所でお土産を買い、(JRのチケットを買うと1000円分のクーポン券がついてきて、観光案内所で使うことができる)ついでに帰りの電車内で食べるお弁当を調達して帰りの電車に乗り込みました。

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おやつをお供に、みんなでボードゲームしながら帰ってきました(笑)

 

 

ウロウロした分も含めて、走行距離は約40kmほど。タイトな時間スケジュールの割には楽しめたかなと思います。

今回は暗くなるのがはやい冬場だったので出発時間が早かったようですが、今後はもうちょっとゆっくりになるのだとか。

もしももっとゆっくりになったら、

・もう少し距離を伸ばして走る(茨城方面or内陸方面)

・佐原の酒蔵見学

などなど楽しめる要素はまだまだありそうです。

 

 

◯気になるB.B.BASEの乗り心地は

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輪行しなくていいというのは想像以上に楽チンでした。とくにグループで自転車旅行するには組み立て時間と自転車を持って乗車する車両(大抵普通の電車に乗るときは最後尾か最前車両、車椅子スペースがある車両を選んで乗る)を考えなくて良い分、団体行動がすごく楽チン。

 

また、車内が向かい合わせで、グループで座れる&テーブルもついていたので、往復の車内で私達はボードゲームを楽しみました。(普段はみんなボドゲ仲間でもある)

往復の時間も楽しめるのもこの車両のいいところかもしれません。

 

ただ乗っている人はかなり少なかったので採算がなかなか取れていないのかもしれません。

だからこその不定期運行なのかもしれませんが、これグリーン車と同じ扱いで定期運行の車両にくっつけてもらえないかなーとか思いました。

総武線を走っているということは多分一緒だよね?まあ、普通の改札を自転車おして歩いて欲しくないのかもしれないけど、全部の駅がそうならなくても、新宿・両国・東京などの関東都市部から離れる電車が通っている駅でだけだったらなんとかならないかしら?

その方が利用する人も増えそう。

 

そんなこんなでなんだかんだ楽しかったB.B.BASEでのサイクリング。

輪行という分解スキルが必要な技が要らない分、都内で自転車始めたばかりの友達と郊外サイクリングに行くにはちょうどいいかもと思ったり。

今度は南の房総半島の方にも行ってみたいです。JRさんがんばってくださーい。

 

おやすみなさい。