くろやんの日記

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東京イラン映画祭に行ってきました(その2)

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昨夜観に行った東京イラン映画祭が面白すぎて、日本語字幕がついている作品は全部見よう!と思い、今日も行ってきました。(一部映画は英語字幕のみ)
 

最後の晩餐

キリスト教が生まれた地でありながら、市民のほとんどはイスラム教徒という町のドキュメンタリー。
 
★感想
ドキュメンタリーなせいか、どの人物の視点で見るか、でたくさん思うことがある映画でした。アメリカを含む西側(主に資本主義陣営)とは違った角度で切り取られていて、世界は私の知らないことであふれているな、ということを再認識させられました。
え、それってそういう事実もあったの?という自分の歴史勉強不足な部分もかなり実感したので、改めて世界史を振り返りたいとも思いました。
 
 

こんなに近く、こんなに遠い

仕事一辺倒で家族に対してなにもしてこれなかった父親の話
 
★感想
前半、仕事に忙しくて家族に構ってあげられない主人公を見ながら、世界中どこにでも、この手の問題はあふれているんだな。と思わせられました。
現在アメリカとばちばちしているため、そういう先入観が入っていましたが、映画の中では普通の、多分同じ悩みを持つ人は日本にもいる、という意味でかなり多くの人が共感する映画なのでは、と感じました。
ラストの描き方が、自分が人生で観てきた映画のどのシーンとも似ていなくて、全く新しいラストだったので、とても新鮮な気持ちになりました。
 
 

ロスト・ストレイト

1988年のイラン・イラク戦争を題材にした作品
 
★感想
こちら側の人(欧州側ではない人)が描いた戦争映画は初めての鑑賞。
これまでみてきた戦争映画とは全然違いました。
面白かったのは、戦争に関する考え方(主張)が、日本と結構似ているんじゃないかな、というところ。
(日本は思考停止して、平和を言えばいい、とだけ考えている人が多いので、こんなことイランの人に言うのはおこがましいかもしれないけど)
ー戦争で勝つのは武器商人だけだ。
このセリフ(主張)が映画中、ずっと貫かれていたように感じました。
やっぱり戦争に勝った国って、悪しき相手国をこらしめろ、的な映画が多いんですよね。いかに相手側が悪かったか描くのに余念がない感じ。
とはいえ敗戦側の日本はちょっと政府を悪者にして、民衆に罪がなかったように描きがちだとは思いますが。
戦争が起きた(起こりそう)、じゃあ自分の生きていく場所を守るために俺(民衆)は今何をすべきか、そして今後何をすべきか、ということを庶民が必死に考える姿、を見せられた映画でした。
 
 
1日に3本も映画を見たのは久しぶりです。
せっかく字幕も付いているし、友達に勧めたいけどまた日本で見ることができるのは来年のイラン映画祭になっちゃうのかなあ。
本当にいい映画ばかりだったので、どこか小さい映画館とかで上映とかしてくれないかなあ、ということを願いたいと思います。
 
 
おやすみなさい。