くろやんの日記

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「防災は日常に組み込ませる」我が家の防災対策

今週のお題「わが家の防災対策」

 

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地震、雷、火事、(おやじ)……最近だと豪雨災害、でしょうか。

ネットで情報が取れるようになったことも大きく影響していると思いますが、日本各地の災害の様子が目や耳によく入るようになり、災害に関する備えについての意識は高まるばかりです。

元々震度5くらいの地震を数回経験していることと、両親も大きな災害を経験していることからか、小さい頃から地震のときはどうするか、いざという時に対する備えは3.11前から感度高めだったかと思います。

  

災害は地震だけではありませんが、非常時を経験するたびに思うことは、

"いかに防災を日常に組み込ませておくか、防災をいかに日常に近づけるか"

という意識の大切さです。

 

月に1度は避難訓練、災害訓練をします、という団体、場所ならとにかく、訓練は1年に1度程度という環境であれば、防災の意識を日常にとけ込ませておかないといざという時に機能しないし、自分も忘れています。

というわけで、我が家で実際に意識している、

普段から防災を意識するような生活は送っていない(月1レベルでの訓練はしていない)人が、いざという時に実際に使えるようにしておくために準備しておくこと

をまとめてみました。

《防災を日常に組み込ませる為にしたこと》

*非常時備蓄用品編〜3日間をコンビニに駆け込まず、自宅で生き延びる為に〜

*非常用リュック(防災リュック)編

*住まい編〜家の中、避難経路の確保〜

 

*非常時備蓄用品編〜3日間をコンビニに駆け込まず、自宅で生き延びる為に〜

◎アウトドア用品の活用

趣味が登山、なんて人は既に実践済みかもしれませんね。アウトドア用品は元々何もない野山で過ごす為に作られているので、災害等でライフラインが使えないときに大活躍します。我が家にあるアウトドア用品の点検&収納場所の確認をしてみました。

・キャンプ用コッヘルとバーナーセット ・寝袋

・銀マット、シート  ……こんなところかな。

例えば現地の人が教える、震災で役に立ったものでよく出て来るのが「ガスコンロ」田舎でプロパンガスって人でない限り、都市ガスが止まるのでこれは事実。

ただ、子供がいる家庭ならともかく、夫婦二人だけとか一人暮らしの方は基本持っていないし、普段あっても使う場面はそんなにないですよね。

我が家は登山やキャンプで使う、コッヘルとバーナーを準備(というか普段趣味で使っている)。普段使っている物なので、いざというときに使い方が分からない、ということもありません。

また、普段アウトドアに興味はないけれど、災害用にガスコンロ的な物を持っておきたい、という人にもお勧め。使い方は簡単だし、何よりコンパクトです。ガスの缶だけ、年に一回は確認したり、定期的に買い替えたりしましょう。

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左)こういう 鍋系だと暖かいスープも一緒に食べられる麺系を作るのが楽。

鍋ラーメンの要領で調理できます。

 右)こちらはバーナーとコッヘル(とガス)がセットになっているようです。

 

◎缶詰および非常食

家にある程度備蓄しておこう、と強く思ったのは3.11の経験から。あの時は自宅に1週間分の様々な食料があり、ギリギリなんとかなりました。(実際1週間後以降も食べ物が手に入れにくい状況は続いていましたが)コンビニやスーパーは絶対空になるし、気が立っている他人との接触は極力避けた方が身の為です。(変なトラブルに巻き込まれないためにも)

というわけで、我が家では缶詰を日常メニューに取り入れています。シーチキンやサバ缶など。普段から魚を楽に摂取する習慣もできる上に、ちょっと多めに買っておくだけで非常食にもなります。(ただし買い過ぎ注意)

他の非常食は、中々日常に組み込むのは難しいですが、年に一度避難訓練がてら食してまた買う、という習慣を今後やっていきたいなあ、と思います。

ちなみにあの3.11の時、私のお腹を満たしてくれて、その後も買い置きしているものがこちら。

グリコの5年保存可能な缶。ちょっと怖い、というかすごい話なんですが、当時これは自分で買ったものではなく、四ヶ月ほど前に友達が誕生日プレゼントでくれて家にたまたまあったものでした。

普通のグリコより大きくて、ドンキホーテかどっかで売られていたのを、おもしろお菓子的な感覚で私に贈ったようです。が、私はこの缶に救われました。 友達まじありがとう。今でも仲良しです。

それから 地味に助かったのがフルーツグラノーラ。ボリボリつまんでました。

牛乳とかかけず、スナック菓子のようにボリボリ食べてました。チャックもついてて保存にもいいです。

他にも今は色んな非常食が充実しているので、年に1度、夫と二人で色々揃える日を決めて楽しく買い集めてみても良いのかな〜と思ったり。保存期限もあるので、期限が近づいたら自宅の避難訓練がてら、食べて消費。最近のは美味しいらしいので、ちょっとしたイベントになりそう(笑)

 

◎水・バケツ

田舎だと上水道は自己管理(もしくは井戸水が生きてたりする)だったりするので、都市部に住み始めてから水をなんとかする必要性を感じました。

我が家は定期的に届くウォーターサーバーを注文しているのですが、いつも1セット分余計に家に備蓄されるよう計算して注文しています。(非常時はキャップを開けて使うことができるため)

また、マンションだと非常用の水タンクから水を分けてもらえたりするので、そういう時に備えてバケツなどの準備が必要です。

 マンションでなくても、水の供給に備えてバケツなどは必要ですが、そんなに大きなバケツを常備しておくのって場所を取るし大変なんだよなあ……と思っていたら、最近はこんなバックがあるんですね。普段は折り畳めて便利で良いかも。

 

〜番外編〜

ここまでは超絶必要な物。あと、三日間(当時は1週間ちょっと)を心穏やかに自宅待機するのに役立ったものがこちら。

・インテリア用ロウソク

停電時は基本早く寝てしまうのが良いのですが、どうしても夜起きてトイレ、という場合なんかに役立ったのが、インテリア用に家に置いていたキャンドル。突然停電で、とかなら一時的にスマホの懐中電灯アプリとかでもいいと思いますが、長時間のときはキャンドル(ろうそく)、もしくは電池式のインテリアロウソクが便利かと思います。香りも良くて癒されます。ただ、余震が来たらすぐ消しましょう。

・本、漫画、雑誌

電気を使わずに楽しめる物の代表。小説なんかはこういう時、役に立ちます。大好きな作品なんかは断捨離せずに、非常時の心の栄養と思って取っておいてもいいんじゃないかな、と思います。

・トランプ、ボードゲーム

人間一人で家にいると不安になる物で、3.11の時は友達の家に集ったりしていました。ラジオや寝袋などのグッズがそろっている我が家も集る家の一つになったのですが、その時活躍したのがトランプとボードゲーム。家族の安否確認ができない中、すごくいい気晴らしになりました。何もなかった別の友達の家では、紙とペンで役職カードを手作りして、人狼ゲームをしていたとか。アナログゲームの偉大さを知りました。

・おやつ

ダイエットの大敵ですが、おやつの買い置きはこういう時人の心をなごませてくれます。必要な物ではないけれど、気持ちは明るくなりました。

  

*非常用リュック(防災リュック)編

 非常用リュック。実はこれ、最終段階なんじゃないかって思ってます。最終段階というのは、家から離れなければいけない事態ということ。

一式入っている防災リュックの購入も検討してみたのですが、やっぱり日常に組み込ませないと、いざという時に応用力のない自分は多分使えない。

あと、一つ一つ自分で準備することで、何が入っていて何が入っていないのか、を自分で把握することもできます。

というわけで、とりあえずリュックは普段ハイキングなどの簡単な旅行に使うリュックを準備。

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ですが、このまま使うと普段お出かけするときにいちいち防災用品を出さなければいけません。というわけで、こちらを使います。

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大きめの布製の袋。大好きなわちふぃーるどの福袋に使われていた袋です。トキメクので捨てられないけど何に使おう……と迷っていた物。

これの中にゴミ袋を入れます。

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こんな感じ。こうすると、雨の中逃げることがあってリュックや袋が濡れても中身は濡れません。(自転車旅の時はよく鞄の中をこうやって保護していました)

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物を入れたら、こうしてリュックの中にイン!こうすれば、リュックを使うときはこの袋だけを一気にずぼっと抜けばオッケーです。

 

さて、先ほど書いたように自宅にいながら防災リュックを持ち出すレベルって基本は最終段階かと思います。避難所に行って、しばらくそこで過ごす、みたいなことが予想される時なので。

登山用グッズ(雨具、ヘッドライト)、ラジオ、救急グッズ、マスク、携帯カイロ、500mlペットボトルに入った水(防災用の5年保存)、モバイルバッテリー、携帯バッテリー、一泊分の着替え(着なくなった大会参加Tシャツとジャージ、古くなった下着と靴下)、おかし、キシリトールガムもしくは歯ブラシセット、タオル、エコバック、ビニール袋、レジャーシート、トイレットペーパー、筆記用具、生理用品、東京防災BOOK

一旦こんなものを入れました。ここは随時アップデートできればいいなーと思っています。あんまり重くなっても持ち歩けないので厳選することが大事です。

ラジオは手回しではなく電池式の物を。手回しは辛いです(経験談)電池で動く方が楽なので、これから買う予定がある方は、電池式をオススメします。ソーラーもいいですが、曇っていたり夜に使えないので、電池式かハイブリットなタイプがいいかと。

我が家は使ってみたらちょっと古くなったのか音が聞き取りにくくなっていたので、今月中に買い替えしようかと思っています。

ちなみに懐中電灯と軍手は常に玄関に常備しています。リュックに入らない、また自宅にいるときにも使う可能性がある防災グッズは玄関に置くようにしています。

また、ここからさらに逃げるときのヘルメットは、我が家は自転車のヘルメットをして避難することになります。

都心で高いところから物が落ちてくる危険が大きい場所に住んでいる人は、アタマを守る物は必須かなあ、と思います。近くになくても風に乗って飛んで来る場所を避難する可能性もありますし。

 

貴重品(通帳、印鑑、パスポート、小額の現金(小銭も))は別途トートバックにこのように、ジップロックにまとめていれました。こうすれば濡れても平気。いざという時はトートバックに財布を放り込んで、時間があればジップロックと財布を防災リュックに入れて出ます。

通帳をジップロックにまとめておくと、各種銀行に記帳めぐりしに行くときも地味に楽です(笑)

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*住まい編〜家の中、避難経路の確保〜

◎家の中の家具の固定

自分より背丈の高いものは特に固定必須です。背丈の低い物は床との接着面に滑り止めを付けておきます。最近は100均でも滑り止めは買えますし、実際性能もそこそこよかったです。

この一手間が、自分の命を救うのはもちろん。その後の片付けの手間からも救ってくれます。色々なものが散らばった部屋をただ片付けるのって、結構しんどいです。誰かのせいにできたらまだ楽かもしれませんが、相手は自然なので文句もなかなか上手くでてきません(笑)

 

◎高いところに置いているもの

高いところに重たいものは置いていませんか? 絶対やめときましょう。恐怖です。揺れてるときに、落ちないでくれ〜って祈ることになります。落ちた先にある大事な物が壊れるなど二次被害の恐れもあります。

外国のお部屋みたいな飾りがしたい、という想いからすごくオシャレな内装&高いところに尖った物や重たい物を飾っている人をたまにインスタで見かけるのですが、日本でやるなら工夫した方がいいと思います。

私は子供の頃、3、4年置きに地震で物が落ちてくる片付けに疲れて、(しかもその時お気に入りのスノーボールが下敷きになって割れた)上の方に物を置かない決断をしました。また、現在では自分より背丈の高い家具を極力減らしました。

また、プロ級ミニマリストばりに物を無くす必要はありませんが、物が多すぎるよりは少ない方が安全です。多い人は安全対策を講じましょう。

 

◎寝室の安全確認

置きているときなら、何かものが倒れてきても避けて机の下に隠れることはできますが、寝ているときは無理です。できれば寝室に倒れることが心配になる家具は置かない方が良いです。一人暮らしのワンルームの場合は、ベットや寝ているところに家具が倒れてこない配置に。

 

というわけで、我が家で実際に意識している、

普段から防災を意識するような生活は送っていない(月1レベルでの訓練はしていない)人が、いざという時に実際に使えるようにしておくために準備しておくこと

をまとめると、

*趣味のアウトドア用品を活用すること

*普段の自分の生活に足し算したり、日常生活の延長に防災用品を準備すること

*生活そのものを安全な状態に縮小(物を減らす)したり、改善したりすること

 

というのが我が家の防災対策の方針です。

災害が起きると、なんだかんだ特別に用意していた物よりも、普段使っているものを上手く活用することが多かったです。(もっと追いつめられたらまた違うのかもしれませんが)

また、一人暮らしだったり大人だけの家だと、家の対災害の訓練なんて1年に1度やるかどうか、という人が多いんじゃないかなとも思います。(大人だから分かっているよね、的な感じで)防災を特別な物にせず、いざという時きちんと実行に移せる、日常の物にしておくことで、普段から避難訓練をしている状況を作り出すことができます。そうすると、突然非日常がやってきても落ち着いて対応することができます。

災害時には、いかに自分にとっての日常、普通の環境を整えて、心や体への負担を減らすかという視点が結構大事なんじゃないかな、というのが、非日常を体験した身として思うことです。

素早く環境を整えられるようにするためにも、「防災を日常に組み込ませる」を今後も取り組んで、アップデートしていきたいなあ、と思っています。

 

〜番外編〜

東京都民でなくてもすごく役に立つ一冊だと思います。一時期話題になっていますが、話題になるくらい、様々な災害に対応する方法・情報、ちょっとしたサバイバル術が漫画っぽい絵付きで紹介されています。

 

ツイッターでわんさんとの会話から、この記事を書くことを決めていました。ミニマリスト視点で細かいモノリストが書かれています。

minimallifemen.hatenablog.com