くろやんの日記

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女子会で勝ち組扱いされる事が本当に戸惑う件について

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私は定期的に女子会に行く。結構仲が良いメンバーで、それなりに精神的にも自立をしているメンバーで、楽だ。

話題も恋愛だけにとどまらない。最近の政治経済情勢や、それぞれの業界の動向。最近勉強している事、など。自分たち的には自分たちが楽しいと思う事を話す集まりだから、特段自分たちでは普通の女子会だと思っているけれど、先日別の女友達にその女子会の話しをしたら、意識高い系女子会、と言われたので、そうなるのかもしれない。

 

とにかく、そんな堅い話しで盛り上がる女子会でもたまに恋愛の話しが出る。

お決まりの「最近いい人いる?」

の会話だ。

 

私はここからは聞き専になる。(聞く方専門、聞き手、などの意味)

だって既婚者だからね。

 

最近良い出会いはない、とか。今度合コンで会った人とデートをする、とか、友達でもなければどうでも良いような話しも、友達同士だから楽しい。楽しい。

というのも、私自身が分かりやすい女子会経験が薄いせいもあるのかもしれない。たまにそれぞれの業界の話しが出たりするから私も楽しいけれど、恋愛話しだけだったら、場合によっては飽きている。

あとメンバーが少ないのもいい。多人数との会話で私が対応できるのは多分四人が限界だ。

 

話しがあっちこっちに盛り上がった末、最年少の彼女が言った。

良い出会いが欲しい〜

お決まり文句だ。

 

私としては、時が来ればなんとかなるよ、と一言。

私もぜーんぜん恋とは疎遠だったけれど、なんとかなったし。

と元気づけるつもりが、彼女的にはそうには思えなかったらしい。

冗談まじりだし、彼女の事が好きだから、

きっと普段考えているうちの二割で、そこまで言わなくても良いよね、みたいな一言が思わず出たんだと思う。

それくらい、普段の彼女からは想像できない一言だった。

いや、くろやんさんに彼氏ができないはずがないですよ〜

みたいな一言だったと思う。

 

衝撃を受けたけれど、私はすぐさまそれ以上言っても仕方がない、と思い、へらっと笑って流した。

彼女だけじゃない、出会って仲良くなって、恋バナが始まって、私も全然だめだったし、と言うと、そんなわけないって必ず言われる。

 

 

女子会を含め、そんな彼女達との出会いは社会人になったあとだ。

学生時代全くモテず、デートさえしたことがなかった私、という存在を想像しがたいのだろう。

初めてちゃんとお付き合いした人がそのまま今の夫だ。

この字面だけみると幸せそうだが、夫とは私の大学卒業まで海外遠距離だったし、やっと二人でいられるようになったのは社会人になってから。

そして先に社会人として歩いていた夫が、その財力をもってして、モサく、ダサい私を変えていったのだ。

最初の頃と言えば、高田馬場で早稲田の学生がたむろするようなレストランでも超オシャレ過ぎて、緊張のあまり食いしん坊のくせにほとんど何も食べられない、という風になるくらいの田舎娘だった。

初デートでは、何食べたい?の質問にラーメン!と即答したのが気に入られたらしい。私は単純に、東京に来て、テレビでやってた有名なラーメン店に行きたい、みたいな発想しかなかっただけなんだけどね。

 

今思えば、いつも小綺麗な夫の隣にいる私は、彼女というよりも田舎から都会のお兄ちゃんのところに遊びにきた妹、っていう感じだったかもしれない。年の差もちょうどそれくらいだ。

 

彼曰く、私の良さは学生には分からない。というか学生のうちは絶対モテないタイプ、とまで言われた。社会人にウケるのが何なのか、社会人になってから恋愛をしたことがないし、既婚者となった今では、もう自分がモテるかどうか何て分からない。

 

けれどもずっと、モテなくて、彼氏もできない私、というのは確実に存在した。

男の飲みといえば、彼女持ちの男の相談に乗ってのサシ飲みだ。彼女も嫉妬しないほどの女だった。相手が私だと、ちょっと安心されてたくらい。それは私が女性側ともすぐ仲良くなれるくらいだったせいもあるかもしれないけれど。

きっと敵意とか、一切感じられないくらい女らしさ、女臭さを発揮していなかったのかもしれない。

 

たまに彼女もいない男友達に、二人での飲みに誘われて、その当時最大限におめかしをしてドキドキしながら話しをしたこともあったけれど、結局、そいつが好きになった子にどうやってアプローチしよう?という相談ばかりだった。

別に友達として大切だったから、真剣に話しも聞いたし、その後上手く言った話しを聞いて嬉しかったけれど、どこか寂しい自分もいた。

 

あきらめて、卒業したらすぐに婚活をしよう、と方向性を決めていた矢先、今の夫と出会った。

すぐに海外にいっちゃったけど。

 

大学までの学生時代の恋愛遍歴をみるだけなら、私は完全にいわゆる「勝ち組」ではない。

 

 

けれども割り切らなければいけない。

女子会における恋愛話、というのは答えや結論をつけてはいけないものなのだ。

そこに存在できるのは「共感」のみなのだ。

それは頭では分かっているつもりだけれども、ついつい口に出してしまう辺り、私はやっぱり女子会があまり向いていないのかもしれない。

 

同時に、最近Twitterで流れていたある一言が頭に思い浮かんだ。

「なんの苦労もしていない人」が存在していると思っている時点で、想像力が弱すぎる。

今調べてみたら、あの社会派ブロガーちきりんさんのお言葉でした。

 

私はいわゆる勝ち組なんかじゃない。

色々あって、がんばって、きっと勝つべくして勝てた。

そこまでにあった様々な出来事や自分の頑張りは、想像力のない人に渡さなくてもいいんだ。なんて、勇気がでてきました。

 

そう思うと、「勝ち組」「負け組」なんていう言葉も、想像力の問題なのかもしれない。本当は勝ちも負けもないのかもしれない。

 

 

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