私はシトシト雨よりザーザー雨の方が好きだ。場合によっては晴れよりもザーザー雨の方が好きだ。
特に、自分は外に出る時ではなくて、濡れない場所かつ音が聞こえる屋内にいるときにザーザーの雨が降っていると、私の気持ちは最高潮だ。
ザーザー雨が降っていると、みんなの動きがゆっくりになる。急いでいる人もいるのだけれど、晴れているときより断然遅くなる。誰もがいつもよりゆっくりしている時間の流れがとても心地よく感じるのだ。
とどのつまり私は時間の流れがゆっくりしている場所や環境がとても好きだ。もちろん早い環境も嫌いではない。
でも、一生住むならどっちがいい?
と聞かれたら、確実に時間の流れが遅い方、と答えると思う。
時間の流れがゆっくりな方が思考をゆっくり巡らせることができるし、そもそも早いスピードに自分の体を適応させることにとても時間がかかるし、まだ人体の進化が追いついていないスピードまで高めないといけなくなるから、できれば動物としての人間のスピードに合った環境に身を置きたいという気持ちが強いのだと思う。
東京をはじめ、都会と呼ばれるところの時間、もの、こと、人のスピードは本当に早い。人が作った車やパソコン、ITはそのスピードについていけても。あるいは進化、アップデートすることができても、人間のアップデートはまだ追いついていないと私は思っている。
アップデートが追いついて、その速さで生きることが自然になればそれでもいいと思う。
でもその自然、というのは副作用がないという意味でだ。今はまだちょっと副作用があるように思う。