家族の中では唯一のガラケーユーザーで、当たり前だけど家族LINEに父はいないため、父との連絡は電話かSMS。
特別ガラケーにこだわりがある、というよりは、変えるタイミングもなく、ガラケーだけで十分満足していた状況、そして物持ちが良い上にガラケーがずっと壊れなかった、というところから、ずっとガラケー。
もちろんそのまま新しいガラケーに変更する、という選択肢もあったのだが、母が楽しげにかつ便利そうに、スマホで美味しいレストランを手軽に検索している様子や、Googleマップで地図を開き、場所を調べる様子を見て、これは便利な物だ、とは感じていたようです。
そこで、大手キャリアの2年縛りの契約更新のタイミングを待って、ついにスマホにすることにしたのだ。
色々調べた結果、ウィルス対策等が特別そこまで必要ではない、という点と使い方を教えてくれる人が周りに多い、という点からiphoneを選択。
さらに、私が最近格安スマホに変えた情報から、格安スマホ会社をいくつか調べて、最終的には私にも色々な意見を聞いて、大手キャリアから格安スマホに変える事に決定。
周囲には格安スマホ、なんてものを使っている人が少ない上に、そもそも初スマホという、ドラクエで言うなら賢者を戦士にジョブチェンジするくらいのインパクトの大きい変化にみえました(笑)
さて、スマホ(iphone)に変えてまずやることは、そう。Apple IDの作成です。
私が全部やってしまっても良かったのですが、父が「とりあえず全部自分で操作はやらないと覚えないから」と、初めてのスマホでの文字入力も全て自分で操作し、やり切りました。
入力が一文字ずつ、とてもゆっくりでしたが私も付き合いました。まあ、自分がちいさい子どもの頃は逆の事を親にやってもらっていたわけですからね、親孝行はせねば!
Apple IDを取得し、LINE、Gmail、googlemap、食べログ、そして株価を見るのが日課の父に、株価情報がみやすいアプリ。
アプリをダウンロードし、利用登録が必要な物は登録をし、大体の気になっていたアプリを登録する頃には、かなりスマホの操作にも慣れ、私がいなくても自分の好きなアプリをダウンロードする事ができるようになっていました。
そんな風に進歩が続いた父に母が、「スマホに変えてよかったわね。ボケ防止にぴったりだわ」と呟いたのが私の心にも響きました。
そう、常に新しい物に触れ続ける、というのは、社会に対して興味関心を持ち続けるという事。
社会に対する興味関心を失っていくと、人は頭を使わないで生活をしていくことになり、頭を使わない状態が続くことによって、ゆっくりと、頭を上手に使う機能を失って行ってしまうのかもしれない、と感じました。
現に祖母は、施設に入所して少しボケ始めている部分はあるものの、今度の外出ではどこどこの寿司が食べたい、とか鰻が食べたい、とか、食事に対する意欲関心は持ち続けているし、こんな服が着たい、とかこの化粧水がなくなったから買ってきて欲しい、とか、オシャレにもまだまだ気を使っているせいか、本当に何も自分でできなくなってしまった人達よりも、とても元気です。(とてもその人達と同い年とは思えない)
施設に入所するまでずっとクロスワードパズルを趣味でやり続けていたのと、ケータイで孫である私とたまにメールをするくらい、その年代の人としては最新機器に触れ続けたおかげなのかもしれない、と思うのです。
(そしてメールは今でもします)
というわけで、自分の体を元気に保つ技術は医学がなんとかするにしても、頭の中や精神を元気に保つのは、年月が経っても自分で何とかしなければいけない部分だと思うので、そのために自分自身の頭の中のアップデートは続けて行きたいなあ、と思う次第です。