今年の目標の一つが本を読んで教養を深める。
9月初めで100冊という目標まで残り66冊だったけれど、そろそろ9月も終わる今となっては、残り36冊!めっちゃ今月読んでる。
読書の秋ということで、現時点での自分なりの選書をしてみたいと思う。
来年同じテーマをやったら変わるかな。来年の秋まで日記を続けることがこれで決まった。。
テーマがざっくりしすぎていると、あれもこれもと選んでしまって、10選どころではなくなるし、100選になろうものなら1日でまとめきれない。多分1日では10が限界。というわけで、テーマをなるべく絞って、10選で。
「生き方に悩んだときに、特に女の子に薦めたい本」で選んでみた。
もちろん女の子じゃない人にも。
ジブリの映画が有名だが、ちゃんと原作はある。しかも原作だと6巻まで出てる。
ネタバレになるからあんまり言わないけど、キキが結婚して、そのこどもくらいまでお話には出てくる。
映画では13歳のキキが描かれていて、12、3歳、つまり小学校高学年から中学生が、共感したりキキから学んだりしただろう。
けれども、原作では1巻で1歳ずつ年をとる。そう。6巻は大人になるけれど。魔女の宅急便は、13、14、15、16、17、と思春期の女の子の成長そのものが描かれているお話なのだ。
1人の女の子が大人になるまでの生き方には、魔女というファンタジー要素があるとはいえ、かなり共感できる部分が多い。というのも、キキが悩む姿が生々しいというか、それ女子みんな悩んだよね、みたいな部分が多いからだ。
例えば、1巻のトンボさんとの出会いにしても、その後のトンボとのあれこれにしても、男子ってそうだよねー。そんな男子に振り回されるキキ・・・なんとなく誰かを好きになったときに、例え先輩であっても案外幼い男子に振り回されたわ。なんて自分と重なる。
ライバルだって登場する。自分と同じ魔女が街にやってきて、自分が魔女だったから得ていた注目がなくなった時も悩む。魔女としてどんな風にみんなの役に立つかでも悩む。
あーあれ私も悩んだわ、とか。今まさに自分も悩んでいることと重なったりする。年齢は女子中高生ほどのキキでも、一応仕事をしている社会人だからかな。
ほっこり、ゆるく、けれども悩み(特に女の子の)にはすぱっと突き刺さる。そんな6冊。
(2)海賊と呼ばれた男 百田尚樹
男?でも、女の子にもお薦め。時代は太平洋戦争前後、資源の代表石油を中心にすすむストーリーを読むだけで、とりあえず日本の石油史をさらっと業界研究できる。
主人公は男性だけど、ばりばり働く女性はきっと共感ポイントも多いはず。石油をはじめ、インフラ系に携わるということはこういうこと、みたいな事件や国との関わり方、仕事のやり方はなかなか面白い。
自分の仕事観や自分のいる会社に対する疑問とか、キャリア系の悩みがある人にはいい刺激になるはず。
(3)Good Luck アレックス・ロビラ/ フェルナンド・トリアス・デ・ベス (著)
幸せって本当のところなんでしたっけ?どうやって手に入れるんでしたっけ?という心構えが、童話風に描かれている。しかも内容の大半がある男性が語るファンタジー童話なので、小学生でも読めるくらいの内容。軽め。
大人なら1番で読み切ってしまう文量かも。
銀座の寿司屋にドキドキしながら入ってみたら、板前が結構若い板前で拍子抜け、のような気持ちになるが、味がやばい。本物だわ! みたいな感じの本。
グリム童話のような、ファンタジーな世界観で女子ウケばっちり、なのに中身は幸せの本質に迫る哲学的な本だ。
幸せになりたーい、彼氏ほしい、結婚したーいと思っている女性や、男性に混ざって厳しい社会で生きている女性に、勇気と努力の仕方を教えてくれると思われる。
(4)RDG レッドデータガールシリーズ 荻原規子著
自分の人生に悩む主人公はたくさんいるけれど、悩みの規模が大きい主人公トップ5には多分入る。はじめは小さな悩みから、だんだん巻を経る毎に悩みの黒幕に打ち当たり、その黒幕の規模が半端なく大きかった、というドキドキのストーリー展開も楽しめた。
私達と同じように容姿にも悩むし、勉強にも悩む、将来にも悩む、その姿はもちろんだけれども、この主人公を助ける、お約束のイケメンキャラクターの発言がイケメン過ぎて、読者にも刺さります。厳しいイケメンキャラです。
文章だけでもこいつ絶対イケメンだわーって思ってたら、アニメ化マンガ化されたよう。もちろんイケメンに描かれていましたよ。小説が苦手な方はぜひそちらからでも。
女の子に共感しつつ、イケメンキャラの叱咤激励を受けたい方はぜひ。
(5)私の財産告白 本多静六著
安定思考、玉の輿ねらい、公務員男子と結婚したい系女子には本当におすすめ。安定的に生きたいけど、ある程度ギャンブルしない程度に賢くも生きたい、と悩むならきっと役に立つはず。
慶応2年から昭和27年までを生きた、東大教授本多静六の人生哲学本。金持ち父さん貧乏父さんもいいけれど、私は断然こっちの方が好き。多分日本人の気質あった、将来設計の仕方なんだと思う。
毎日文章を書き続けることを日課にしていただけあって、文章はとても読みやすい。昔の人の本、読みづらそう、いやー。というアレルギーも一気に解決してくれる。
本多静六の生き方は本当に堅実で、昔の日本人らしさがあふれつつ、その中でもいかに賢く生き抜くか、の部分は現代にも十分通じる。
何かに強制されている人、絶対的に変えられない条件下で仕事やら学校やらに行っている、がんばって耐えてる系女子におすすめ。
ファンタジーだけれど、不条理な社会に対して戦う主人公を見ていると、自分もがんばろうと思えたり、そのアイディアもらった! と思う場面があったりする。
現代社会に変換すると、獣医になった女の子の話、なので理系女子にもおすすめ。植物や生き物はかなり丁寧に描かれている。生物の営みや、生き物と植物の関係もこちらが驚くほど丁寧に緻密に書かれている。この本の植物図鑑が発行されてもおかしくないくらい。そして特に詳しいのが蜂の話。養蜂場にあこがれている人はきっと必読本。
そしてこれもアニメやマンガになっている。
最近、女の子が頑張っている話で一番売れているんじゃないだろうか、と思っているシリーズ。
図書館で戦争する話です。すごい異世界感溢れているが、時代が違えば日本ってこうなっているかもしれない、と思わせられてしまう。
設定もそうだが主人公含む登場人物たちのキャラが良い。そして主人公もその上司であっても、ばっさばっさと切られていく、作者がキャラに厳しい話でもあると思う。けれど、厳しいからこそ、現実とのあるあると重ねて感情移入してしまう。
特に初っ端から主人公が仕事の姿勢について活を入れられるシーンは、新社会人はみんな読んだ方が良い。新社会人、および新入社員が陥りがちなミスたちがわんさか入りつつ、主人公が成長していく姿と恋の行方にどきどき。
作者さんが元々ラノベ系の出版社からなので、ハードカバー本なのにとにかく読みやすい。
(8)食堂かたつむり 小川糸著
私が読んだ本の中では、失ったものの多さ、大きさNo.1主人公が、この食堂かたつむりの主人公。彼氏はもちろん、貯金も、家財道具も、本当にきれいさっぱりすべてを失った所からスタートします。
心に傷も負うので、正真正銘0ではなくマイナスからのスタート。私、多分夫に同じことされたらさすがに立ち直れないかも、と思うくらい失い方がヤバい。
この娘のがんばりをみていると、自分もなんとかやれるかも、と思えます。はい。
美味しそうなごはんもたくさんでてくるので、ごはんの描写にもわくわく。
(9)赤毛のアン ルーシー・モード・モンゴメリ著
女の子ががんばる代表作。何かにいつも否定的になってしまう人は、アンから物語の種を分けてもらうのがよいと思われます。アンは誰のどんな日常でもどこかのお姫様か王子様の日常のように変えてしまう、魔法使いみたいな子です。
そんなアンでも、アンの悩みがあって、失敗がある。どんなに明るい彼女でも落ち込むこともある。一緒に落ち込ませてもらうと、一緒に元気になれる、不思議な主人公。
実はすごく長い話なので、気合いを入れて一気読みする場合は連休を使うことをおすすめします(笑)年末年始暇な方にもおすすめ。
満を持しての10冊目はコレ。ゆるふわ系哲学本といえばコレ。現代日本女子の心に必要なものはミーの言葉(笑)
作者のトーベ自身の生き方が北欧の幸せな生き方のルーツなように感じています。北欧系の幸せの法則の本を読むなら、むしろそこまで自己啓発に寄りたくないんだよな〜と悩める女子がいれば、ムーミンシリーズはおすすめ。
ゆるっとそれもいいんじゃない、というのりでそれぞれのキャラクターが新しい切り口の人生観を語ってくれる。
色々と読んだ中から私的10選。同じ作家で2冊紹介しない、という謎ルールを自分に課してみたら、その作者の作品でどれを10選にもっていくか、すごく悩んでしまった。
また時間ができたら違うテーマで10選やってみよう。
そういえば日記を書き始めるとき、何を囲うか悩んでいるとき、本の紹介をしようと思って、書き始めたら全然書けなくて、挫折したんだった。何事も続けていると書けてしまうものね。
これを機にカテゴリーもう一つつくってみようかな。