まっすぐにいこう

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愛しき悪役たちから学ぶこと

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www3.nhk.or.jp

全国でご当地ヒーロー急増を受けて、やられ役が不足しているとのこと。そんなやられ役専門の会社、株式会社悪の秘密結社なるものがあるそうです。

 

正義のヒーローが増え過ぎて悪の需要も高まる、なんて不条理な事態。

でも真理なのかもしれません。ジャンプ漫画では、主人公たち(ヒーロー)のレベルが上がれば上がるほど、より強大な悪が地球に攻めてくるのがお約束ですし。

 

 

さて、悪役のニュースを聞いて一番に思い出したのは、自分の幼稚園時代のことでした。

幼稚園の時、年に一度の劇の発表会で、自分の組は『さるかに合戦』をやることになったのですが、案の定、サル役をやりたい人が誰もいませんでした。

簡単に話を振り返ると、カニに意地悪をしたサルが、カニカニの友達(栗、蜂、牛糞、臼)に仕返しされて痛い目を見て、もうやらないから許して〜!

ってなる話です。要するに、「因果応報」ってことを伝えたいお話です。

(ちなみに人気だったのは、蜂役と臼役でした。ちなみに避けられそうな牛糞ですが、一応正義の味方ポジションであることと一部男子にウケて争奪戦になっていたことを記憶しています)

ヒール役はサル一人。最後は痛いめにあいまくって、「たすけて〜」と言う役回りのせいか、誰もやりたがりません。

が、ふと、「いや、でも主役じゃん!」と思った私が手を上げて、無事サル役が決まりました。

出番も多く、台詞も多い為、本来2人でやる予定だったのですが、私以外誰も手を上げたがらず、私が一人でやることになりました。

私が本好きで、物覚えも良い方な子だったこともあって、先生も一人でも良いか! と、あきらめたのかもしれません。

とりあえず、誰もやりたがらずに役決めに困っていた先生は大喜び。

その日の親への連絡帳にはもちろんそのことが書かれて、親も先生にだいぶ感謝される展開に。

親は、先生に感謝されるわ、なんならカニより台詞が多い劇の主役を娘が一人でやることになったわで超絶喜んでました。

私としても組の皆から「嫌な役引き受けてくれたくろやん!」ということで株が上がり、劇中栗にケツを刺されたり、蜂にプスっとやられたり、牛糞にすべってころんだり、最後臼にどーんとふみつけられるのも、まあ楽しんで演じることができました。

その後、小学校に上がってもクラスで学級委員に指名される真面目キャラでいながら、劇では大抵悪役をお願いされることが多かったです。

 

大人になってから思うと、悪役って子供には結構難しいのかな、とも思いました。毎日「やっちゃいけないこと」だったり、正義の味方とか正しい方は強く言えても、悪役の気持ちを理解して演じるって、想像力がないとなかなか難しい。読書量が多い子だったので、そういうところを先生もみてくれていたのかもしれないなあ。

 

サル役もそうですが、悪役は結構"人生において大事なこと"を教えてくれたりします。

例えば、私はサル役をやったあと、

「サルってこんなにやられるほど、悪いことしたのか? 正義だからってなんでもしていいのか?」

ということを死ぬ程考えました。まあ、カニの母ちゃんを殺してしまっているので、因果応報的には死ななかっただけマシとも言えるかもしれませんが。

毎日やられてばっかりの演技をしていると、サルの気持ちを嫌という程考えるので、サルはどうしておにぎりや柿を奪ってしまう事態になったのか、というのを子供なりに真剣に考えていました。

 

他にも、思いつく限り多分最強最悪の"悪"の象徴でありながら、星の売買を主流ビジネスにし、それを神にも噂が届くレベルで事業拡大させた最強の上司、ドラゴンボールフリーザ様。

悪役でありながら、悪と正義は紙一重。という深さを教えてくれた、ダース・ベイダー。(フリーの画像サイトで"悪"と検索したら彼の画像がたくさんでてきました(笑)

悪も目的があえば正義と協力する姿勢を見せてくれた、バイキンマン

道徳的の基本を教えてくれるのは正義の味方かもしれませんが、道徳の本質を永遠の問いとして私達に投げかけて、いつまでも心にくすぶる何か、を残して行くのはいつも悪役な気がします。

 

今日もまた、どこかで正義に追いやられている彼らだと思いますが、彼らから学んだことも大切にして生きていきたいものです。