くろやんの日記

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SNSとの付き合い方

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“つながり孤独”というキーワードを最近耳にしました。

 

曰く、Facebookやインスタで友達のキラキラした様子を写真や文章で見て、「自分とは違う人間だ」と思ったり、「がんばっても自分はこういう風にはなれない」と思ったりして、落ち込んだり、悲しくなったりする精神状態のことを指すようです。

フランクに表すと、“承認欲求がうまく満たされないがゆえにウツ的な気持ちになる”といったところでしょうか。

 

これが中学生や高校生くらいの、どうしようもない困難(自分よりすごい天才の存在を知る、どうしようもない天性の存在を知る、など)にぶつかる人が多い世代、がぶち当たっているのであれば、それも青春。と思ってなんとなく微笑ましく、そして自分自身の青春時代を思い出したりするわけなんですが、よくよくキーワードを調べていると、この壁にぶつかっているのは年代幅広く、しかも大学を卒業した社会人の大人にも多いことを知り、驚きました。

 

 

いや、それならSNSやめろよ。と、“つながり孤独”を感じていない人達の多くはまずそう思うでしょう。私もそう思います。

けれどもやめられないから問題になっている。じゃあなんで止められないのでしょうか。

“つながり孤独”という人達を観察して感じた、やめられない原因は2つあると思いました。

(1)SNSへの期待値が高い

何か繋がっておけば後々役に立つかも、××と繋がっている自分スゴいと思うための繫がり(でも現実世界でどう役に立っているか冷静に考えるとそんなに利を得ていない)、とにかく皆さん総じて、SNSへの期待値がめっちゃ高いなって思いました。

(2)目的意識が低い

SNSって究極的には“道具”なワケですが、道具が何をするものなのか、という目的意識が総じて低いように感じました。

ソモソモそれって何する為のもの?という解が自分の中で出せていないと、上手く使えないのは、さながら画材道具の適材適所を知らずに絵を描き始めている子供のようです。

“ただ何となく“というのは、自分自身の行動の意味を支えてくれないばかりか、自分自身の存在意義を最終的には壊し始めてしまうのかもしれない、と彼ら彼女らをみて思いました。

 

 

 

当たり障りのない反応、本音を言えない寂しさって言うけれど。

何かを投稿した時の反応が薄く、さみしさを感じるとのことですが、そもそも目的意識が低い投稿であればそれなりのレスポンスしか返ってこない、というのは匿名でブログをやったことある人なら全員うなずく内容ではないでしょうか。

全員がそうとは言わないけれど、さみしい、反応が欲しいって言う人に限って、個人的に連絡したときのレスポンスは結構遅い人が多い、というのは私個人の体感としてあります。

リアルの友達もっと大事にして欲しい。キリスト教でも仏教でも、そしてスターウォーズ教でも(笑)、“汝、まず与えよ”自分がして欲しいと思うことは進んで人にまず自分が実践するのが大事って言われているしね。

 

 

主体的な人が楽な世の中になっただけな気もします。

SNSって情報と誘いに溢れていて、行動的な人にとって、チャンスがとても多い世の中になったんだと思います。ちょっと前だったら、リアルの友達との世間体で参加、とか。強制参加イベント、みたいなチャンスがあったのかもしれないけれど、今は主体的に返事をしなければ何もレスポンスもないし、若い人のお誘いのベースの一つがSNSにあるから、「イエス」「行く」って自分から言わないと、参加もできません。

この状況って主体的な人にとっては本当に楽。だって主体的じゃない人、つまり受動的な人かつこちらにメリットが何もないような人を誘うのって結構エネルギーがいること。

いるじゃん。BBQの時、何もしたくないけど誘われなかったの悲しい、みたいな人。

道具を準備してくれる人、慣れていて調理の準備や焼き方等を担当してくれる人、詳しくないけど何かやることある?と気を配れる人、いつも斜め上だけど音楽を流す準備とかみんなを盛り上げる準備してきてくれる人、

とにかく主体的に、自分が参画できる方法は何か考えて、楽しいBBQに向けて行動してくれる人ならBBQの目的にも沿うし、主催側も楽。

だって友達同士、楽しむBBQなのに、こっちが学校の先生の引率並にアレコレやって、って言うのしんどい。

そんでもって、そういうワイワイイベントがイヤっていう主体を持っている人が参加しない選択肢も自由にとれるって、みんなにとっていいなって思う。

 

 

これを書いていると、現実問題としての忖度とか、断りづらい、とか色々な意見が想像できるけれど、そう、まさにそれ。

もっと現実と向き合った方が良いんだと思うSNSに逃げないで。

それこそ友達から個人的に送られたメッセージに返事をちゃんとする、とか。ネット上じゃなくて、自分が五感で感じた楽しいことを大切にする、とか。

SNSは筆箱の中の数ある蛍光ペンのピンク色、くらいに思えたら、きっともっと上手くSNSと付き合えるんじゃないかなあ、と思う。

ペンは他にも色があるし、買い足すことも捨てることもできる、自戒の意味も込めて。SNSと付き合うときは心に留めておきたいと思います。