アメリカに来たはずなのに。
12月だというのに半袖で過ごす事が出来る体感だけが、ここはアメリカのハワイである、ことを証明しているかのようだった。
マラソンを走り終えて、最高に気持ちのいいビールを仲間と頂く。そんな夜の街を歩くと、聞こえてくるのは英語ではなく日本人の声だった。
スタスタと歩いて、日中に行ったダイビングの話しをしている辺り、マラソンの参加者ではないのだろう。
大股で3、4歩以上は離れている私達にも聞こえるボリュームで、仮想通過で儲けた話しやら、次にくる仮想通過のうんちくを、連れている女の子にしている。
分かりやすく女の子が美人だったら良かったのに、お前が言うか、というくらいには私も大した美人ではないけれど。
お金持ちになったら美人をつれて歩けるんだぜ、という夢を私達に見せてくれてもいいじゃないか、と心の中で突っ込む。
しかし私は確かにハワイについたはずだった。それなにびっくり仰天。到着先は港区を凝縮したような街だった。
なるほど、ハワイに行った友人達が、オアフ島ではなく違う島の方がよかった、と言っていたのはこのことかもしれない。
対して海外に来た感、というのがオアフ島にはあまりない。そもそも日本語通じるし。
せっかく飛行機に何時間も乗ってやってきたのだから、非日常感というものを感じたい、というのが旅の常だ。
私がオアフ島で感じた非日常は、12月だけど暖かい、ということと、南国の植物がたくさんあること。
空と海がきれいな事。
車が右側車線を走っている事。
Uberが使える事。
建物が東京ほど高くない事。
屋内に入ると天井が高い事。
道が広い事。
人口密度が東京よりは低い事。
たまに英語がよく聞こえる事。
レストランで出てくる食べ物のサイズが大きい事。
あれ、案外いっぱいあったな。
というわけで明日からはハワイ島にいってきます。