お金の対義語は自由、な訳ではない。
欲しい物ありますか?と聞かれて、お金!と答える人は一定数いる。子どもに聞いても、お金!と答える子がいて、大人から見ているとませた答えだな〜という印象を受ける。
では、欲しいもの、と聞かれたときに迷わず「お金」と答える人はスマートなのだろうか。賢いのだろうか。
たまにさらにひねって、「お金を生み出す能力」というやつもいる。これは色々解釈のしようがあるけれど、文字通り諭吉を大量に生み出す能力であるとするならば、欲しい物はお金である、と言っていることに変わりはない。
しかしここで冷静に考えたい。お金とは人が自分たちで作った物であり、不変ではなく100年、200年という単位で大きな変化をしているものだ。しかも今は金本位制ではなく、管理通貨制度をとっているから、お金というのはその本質を探ると実体がない物になる。
果たして実体のない、他人が作った物を欲しい、ということはスマートなのだろうか。
賢いのだろうか。
ということを貨幣博物館に行って感じた。
その名の通り、主に日本における貨幣の歴史を学ぶことができる。お金ってただの物であり、案外取っておこうとしたときに一瞬でなくなるものなのかもしれないな、ということを肌で感じた。