まっすぐにいこう

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七人のおばあちゃんから学んだ、生きる知恵

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

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普通は二人、結婚してご存命だったら四名。

けれども私にとって、おばあちゃんと呼べる人は七人いました。

 

一人目のおばあちゃんは、すごくケチな人でした。

良く言えば、お金持ちは質素な暮らしをしているの体現者、だったのかもしれませんが、ケチすぎて存命中はちょっと母がかわいそうでした。

もらうお菓子は基本的に賞味期限が切れていたし、お小遣いの類いももらったことはありません。

ですが、すごく勉強家でした。超ど田舎にいながら、多分町で唯一、日経新聞を取っていました。毎日日経新聞を穴があくんじゃないかってくらいじっくり読んでました。

彼女が何を考えて過ごしていたのか、それはもう彼女の株の売買歴くらいからしか想像できませんが、看護婦として大学病院で働き、最後には看護婦長も勤め上げた、多分当時としてはバリキャリに属するおばあちゃん。今の世の中の方が生きやすかったかもしれないね、って大人になったからこそ思います。

そんな彼女から学んだのは、何事もコツコツ、腐らずに積み重ねたり勉強を続けたりすることの大切さ。それから、あんまりケチでも人生楽しくなさそうってこと。貯め込むよりちゃんと使うべきとこで使う方が楽しそうってこと。

 

二人目と三人目のおばあちゃんは、二人とも仲良しで、私のことをこれでもかと誉めてくれました。

親が二人とも忙しいときの預け先にいた二人のおばあちゃんは、私にとって最も近くて、最もお世話になったおばあちゃん。

一人のおばあちゃんはとっても料理上手。もう一人のおばあちゃんはとても活発でおしゃべり上手。

おしゃべりおばあちゃんとイナゴを取りに行って、料理上手なおばあちゃんに唐揚げにしてもらうのがとても楽しいイベント。イナゴは佃煮より絶対唐揚げの方がオイシイ。

草花の名前、色の名前、食べられる山菜、木の名前、あけびの取り方と美味しさ、桑の実を取る前には毛虫がどこに潜んでいるか確認すること、大体このおばあちゃん達に教わりました。

 

四人目のおばあちゃんは耐え忍ぶ人でした。

耐え忍んだ末に、あまり長生きはできませんでした。けれども、太く短く生きる人生もなかなかかっこいいかもしれない、と思わせられる潔さも感じました。

しかし、私からみると、短すぎる気もしたので、自分は耐え忍ぶのはほどほどにしておこう、と思いました。

 

五人目のおばあちゃんはちょっと面倒な人でした。

どう面倒かと言うと、一人目のおばあちゃんとは全くの正反対で、「身の丈」という言葉がすっぽり抜けて、「建前」のお金をたくさん使う人でした。

五人目のおばあちゃんは家も立派だし、家具も素敵だし、遊びに行ったときに出てくるお料理もとても豪華です。

けれどもそれが「建前」でメッキのようなものであることは、距離が近づくとよく分かりました。メッキは近くの人の前でははがれて、時に周囲を「建前」に巻き込んできます。五人目のおばあちゃんから学んだことは、「建前」はほどほどに。人間中身が大事、ということでした。

 

六人目のおばあちゃんは一人で身の回りのことをなんでもやってしまう、自立したかっこい女性でした。

気質や考えていることは、年相応にちょっと古いな、と感じることもあるけれど、心根にある自分を律して日々の生活を送る姿から、将来こんなおばあちゃんになれたらかっこいいな、という憧れの気持ちを持ちました。

そんなおばあちゃんの座右の銘は、『実る程頭を垂れる稲穂かな』私も、いつまでも謙虚な人でありたいな、と思いました。

 

七人目のおばあちゃんは一番の冒険家でした。

二人目三人目のおばあちゃんの次に一番一緒にいたおばあちゃんでした。

七人目のおばあちゃんは片足がありませんでした。けれども、世界中色んな場所を旅行したことがありました。ただ義足に砂が入るから、砂漠がある国には行けない、と残念がっていました。おばあちゃんの色んな国の話はとても面白く、私も見事に冒険心と好奇心いっぱいの人間に育ちました。

おばあちゃんは糸や布から色々な物を生み出すのもとても上手でした。自分で作った洋服を着て、颯爽と地下鉄やバスを乗りこなすおばあちゃん。七人のおばあちゃんの中で一番オシャレで、都会的でした。

そんなおばあちゃんから学んだことは、分からないことはすぐに、素直に人に聞くこと。足の悪いおばあちゃんは、歩ける範囲も時間も距離も人より制限がありました。なので、お店屋さんでどこにあるか分からないときはすぐに聞いていました。自分で探しまわっていたら大変だから。そこで私はお店の人にきちんと丁寧に聞く姿勢を学びました。「お店の人も忙しいからね。デパートはそれがお仕事の人もいるけど、小さいお店ではよろしくお願いしますって気持ちできちーんと聞くの」がおばあちゃんの口癖でした。

おばあちゃんに学んだ、分からないことはすぐに、素直に人に聞く、のおかげでいつも私の好奇心は満たされています。

 

みんなに好かれたおばあちゃんもいれば、みんなに嫌われていたおばあちゃんもいました。お金持ちなおばあちゃんもいれば、貧乏なおばあちゃんもいました。

けれどもみんなみんな、私に『生きる知恵』を残してくれました。

私は学んだことを大事に、良いと思ったことを行動にして、次の世代に伝えていきたいな、と思います。