昨日の日記にもポロっと書いたのですが、トライアスロンの大会のボランティアに行ってきました。
きっかけとしては、元々夫とその友人が各地のオリンピックディスタンス(オリンピック選手が走る距離のトライアスロン)、アイアンマン70.3(オリンピックより距離が長いやつ)というトライアスロン大会に出ていたこともあり、近場の大会でボランティアしてみようよ!
ということで、他マラソンやショートのトライアスロン大会経験者(私も含む)の友人グループでボランティア参加することになりました。
ボランティア募集を公式にたくさん募っているわけではないのですが、企業のボランティアなどを見て、友人が代表者として開催自治体と直接電話で聞いてみて、ボランティア団体グループとして登録。大会のボランティアにこうして自発的に参加するのは初めてなのでドキドキわくわくでした。
が、心配材料が。
・当日イマイチ自分たちが何のボランティアをするのかという詳細までは送られてきていないこと。
・選手のときはいつも送られてくる大会概要(手荷物受け取りの時間帯、トランジットの注意事項、などなど)がないため、大会全体像の事前把握ができないこと。(これは現地で当日言われるのか、そういうことがまったくない場所への配置なのか、と想像を膨らませていた)
まあでもボランティアですし、行ってみての応用力を高める良いチャンス!と当日を迎えました。
到着は余裕をもって一時間前に。自分たちとしては正解だったけど……
指定時刻より一時間近く余裕をもって到着できました。
理由としては、
・当日周辺が交通規制などで混雑する可能性(詳しいコースマップさえ選手ではないせいか情報を取れなかった……)
・指定駐車場から本部までの距離が遠く当日通行できるルートが規制されて時間がかかってしまう可能性
があったから。
早めに到着し、本部に挨拶をしに行ってボランティアリーダーさんも人当たりがいい感じだったのですが、仕事の詳細はまだよく分からず。
トイレに行っておく、会場内をぐるっとして把握する、ちょうどトップ集団のゴール時間と重なったので、拍手、などなどして雰囲気掴み、をしました。
でもとりあえずここまでで、いつも大会に出場した時にボランティアの方に分からないことを聞いても、ちょっと分からなくて……と言われる理由が分かりました。選手側に配る要項と同じ物をメールで送って、印刷は自分たちで(もしくはスマホで確認してね)くらいでもいいことをやればいいのになあ、と思いました。メールで送るだけならそんなにコストかからないと思うけど。
実際にやってみて感じたことリスト
ここからは実際にボランティアとして活動してみて、思ったこと、感じたことです。
適材適所、仕組み化をするリーダー人材が足りていない?
自治体の大会なので、市のスタッフがボランティアとして参加しているけれど、適材適所感がまったくないし、多分スポーツの大会なんて全然来たこともないような人もいました。
例えば私達は後半に、ランの周回コースで道を間違えないように間違えそうな場所に立つ役割でした。ただ立つ、で仕事としては成り立つんですが、大抵他の大会だとそういうスタッフさんの応援がめっちゃあって、それが選手側としてはめっちゃ嬉しいんですよね。
ボランティアとして大会を盛り上げたい気持ちもあったので、我々で盛り上げようぜ!ってことでめいいっぱい声を出して応援してきました。
市のスタッフさん、誰も声だしていなかったのですが、私達が参戦して声を出すにつれ、なんか周りも盛り上がり、ラストランナーもみんなで元気よく、雰囲気よく送り出すことができました。
これは+アルファな部分ですが、各所でなんか仕組みが上手く回っていない感があり、夫や友人が提案、実行する場面も多々ありました。かなりよく働いた方なんじゃないかなあ。だいぶ感謝もされたし。
市のスタッフなんて、事前に大会概要把握なんて簡単だし、人によっては毎年スタッフやっているのだから、もっとそういう仕組み化がすすんでもおかしくないのになあ、と驚きました。
例えば震災があると、ボランティアの体勢が整うまで個人のボランティアはお待ちください、みたいなアナウンスあるじゃない。ああやって急場でやるボランティアなら分かるけど、これって事前に分かることも多いし、毎年やっているんだから、そういう仕組みも整えればいいのに……と思ってしまいましたが、そういう人が配置されていないのかもしれません。
ボランティア用のお弁当なんていらなかったので、そういう人材配置にお金使って欲しいと思ったり。
そもそも、もっとよくしよう、という改善意欲が低い?
私達にいろいろ気がついたことがたくさんあったので、大会終了後にそういったアンケートがあればこんなことを書いて残したいね、と思うことを、お仕事をしながらみんなで話していました。
が、終わってみればそういったアンケートなどは一切なく。リーダーからも、どうでしたか?と聞かれることもありませんでした。
また、ボランティアで振られた役割自体が終わったあと、撤収でどうぞ〜と緩めに言われたのですが、大会終了後にコースを作っているコーンとかそのままだったんですよね。
審判のオジさんたち(後でボランティアと知る)2、3人で何百個とあるコースを形作っていたコーン(とポールと重し)を片付けていたので、近づいて声をかけてお手伝いすることに。
役所からの派遣スタッフがほぼほぼ撤収していたので、残っていたのが私達と私達のボランティアリーダーの方。派遣スタッフとやる仕事だったみたいだけど、連絡が上手くいかなかったっぽい。
ただの有志ボランティアなのにいいんですか?とリーダーの方に言われつつ、私達はやる気まんまん(笑)みんなで審判員の方のお手伝いで体を動かす労働もしっかりやってきました!
もちろん暑い日だったから体力の問題もあるし、(普段運動なんてしなさそうな人達も多そうな感じだったし)無理は駄目だけど、事前に想定していた仕事以外のことがないか把握して来年に活かすのも仕事だと思うし、最後までいて欲しかったなあ、と思ったり。アンケートないなら尚更。私達は、毎年必ず参加できるボランティアとは限らないのよ。
オフィシャルな審判でさえボランティアだった。
これは普段大会に出ていたものとして頭が下がりました。トライアスロンって他の競技に比べて参加者の平均所得は圧倒的に高いと思いますし、協賛やスポンサーも結構いいブランドがやってきていたりします。(アイアンマンの大会のときはマセラッティがいた)
なので審判なんかはちょっとした謝礼くらい出ているのかなあ、と思ったら0だとのこと!これはこうやって参加して、なんかやる気ある若者グループじゃん!って思われて声かけられなかったら分からなかったことでした。
ま、審判やっているおじちゃんもかなりの高所得者で余裕がある感じっぽかったですけど(笑)笑いながら、「謝礼なんて0だよ〜。国際審判員の資格も持っているからたまに海外にも行くけど、全部自腹(笑)」って(笑)
今後大会に参加するときに、審判の方に対するリスペクトがアップしそうです。
もちろんボランティアさんにも!
来年も是非って言われたのと、審判資格とってよ!と言われたので、来年までにみんなで勉強して資格をもって参加しに来ることになりそうです(笑)
信用の積み重ねが見えやすい世の中で生きて行くということ
今回いろいろボランティアをやってみて、終始思ったことは「もったいない」ということです。
例えば役所から派遣のボランティアさん。絶対もっと適材適所あったと思うし、自分が楽しい、やりがいのある、と感じられないと、もっとこうしたいな、と仕事の質を上げていこうとは思えないよね。
もちろんやりがい搾取とか、そういう法律違反案件はだめだけど、お金にならないけど力を尽くすことって、目には見えない信用だったり、縁だったり、結構いろいろなものを得られるチャンスでもあります。
特に今の世の中って、元々労働の価値を暫定的に形にしたお金と同じくらい、誰かにこんなことをしてあげてた、みたいな信用の積み重ねがネットによって見えやすくなっています。(AirbnbもUberも提供側、使用者側両方の評価を蓄積している)
そういう信用がいっそう大事になってきた世の中で、こういうお金に結びつくかどうか分からないことが、自分の人生を豊かにしてくれたりするんですよね。
例えば今回だったら、一生懸命やってあの審判員のおじさんと顔見知りレベルで仲良くなって、たまたま普段の仕事で出会ったときに、おじさんが自分が仕事する地域のドンみたいな金持ち社長で、でもボランティア繫がりで上手く普段の仕事に繋がった、みたいなこともあり得る訳ですよ。
私の夫はこういう小さい積み重ねによって、本来なら100万近いチャリのパーツをそういう金持ちおじさんに半額以下で譲ってもらえたりしているので、本当に信用とか人間性とか大事。金持ちな人ほどそういう人間を見る目はしっかりしていたりする。(そうじゃないパーティー社長もいるけど)
得をするから、とは必ずしも言えないけれど、形ではない財産を自分に形成するという意味で、人生を豊かに生きるライフハックの一つかもしれません。
お金をたくさん稼ぐ力も大事だけど、信用をたくさん稼げる力も同じくらい大事だし、違う環境に放り出されたときに、最初に力を発揮するのは信用をたくさん稼げる力難じゃないかな?とも思っています。
というわけで、ボランティアで感じた、信用が評価される(されやすい)世の中で生きるということ、について考えたことでした。
学びの多いボランティアだったのですが、この日はまだまだこれで終わらなかったのです……。違う事件が起きたことは、また明日書き残したいと思います……。