巷では地下神殿と呼ばれて、仮面ライダーや日曜日のレンジャーシリーズのロケ地としても使われたりしている、『首都圏外郭放水路』の見学に行ってきました。
用途としては、今年も話題になった水害関係で首都圏で川の氾濫等が起きないように水を貯めておける、大きな川である江戸川の方に流す、といった治水機能装置です。
が、写真を見て分かる通り、かなりフォトジェニックな場所で、見学会には三脚を持ち込むガチなカメラおじさま、一眼レフ持参のカメラ女子、などなど、カメラガチ勢の姿もチラホラ。
私はただのiPhoneです。
資料館兼総合受付、事務所の『龍Q館』資料も充実してました。
場所はどこにあるのか
埼玉県は春日部市にあります。東武鉄道アーバンパークライン南桜井駅(春日部市)が最寄り駅なようです。南桜井駅からは直通の無料シャトルバスも運行されているそう。
※ シャトルバスは、定員により乗車できない場合があるそうです
都心からも割と近いですが、我が家は帰り道に大型のホームセンターなどで買い物をすることも予定に入れてカーシェアで車借りて行きました。なんやかんや車で行くのが便利な場所でしたが、国道4号線の渋滞には注意が必要です。
行くときは見学時間に間に合うよう、余裕を持った行動を。
見学の様子。最初は資料で説明を受けます。
見学時間
所要時間は約1時間。(公式HPには50分と書いてありました)結構あっという間です。最初の10分くらいで、『龍Q館』という資料館兼事務所の様な場所で、資料を使った放水路の仕組みの説明、その後移動して、地下神殿(放水路)見学となります。
地下神殿到着後、5分程係の人の説明があった後、10分〜15分ほど自由見学時間があり、みなさん思い思いに写真を撮っていました。
最後に第一立坑という地下約70mまである大きな穴を見学して終了です。
階段を100段近く降りたり、昇ったりするのでその移動時間も含めると、意外と1時間あっという間でした。
詳しくは公式HPで(笑)
地下神殿。加工なしでもこの迫力。
見学方法
基本的には予約が必要です。飛び込みでも空いていたら入れてくれる旨が公式HPにも書いてありましたが、子供たちの夏休みと重なっているせいか、お子さん連れもそこそこ多く、予約だけで人数はいっぱいなようでした。
我が家も予約をして行きました。
8月から見学コースがリニューアルされたようで、申し込みから支払いまで全部ネットでできたのが本当に楽チンだった...
国の施設だからですかね?システムは結構しっかりしている感じ。東武トップツアーズ株式会社さんが運営しているようで、支払いもカードでできました。
専用のページでメアドとパスワードを設定しなければ行けないのが多少面倒ですが、カード払いが事前にできるのはホントありがたい。もちろん現地で現金払いも可能。
代表者のみがメアドとパスでIDを作って、見学会に登録するって感じのシステムでした。
8月いっぱいはリニューアルテスト運行的な感じで、一人大人も子供も500円。9月以降は650円(正規料金)となるようです。
開始時間は、①10:00 ②11:00 ③12:00 ④13:00 ⑤14:00 ⑥15:00 ⑦16:00 から選ぶ形。
とにかく公式HPがとても親切で分かりやすくて見やすくて、その情報知りたいのよ〜っていう情報は大抵載っていました。
各自治体の観光施設はこれを見習って欲しい〜
人が歩いているとその大きさがよく分かりますね。
感想
放水路の働きや、どれくらい水を貯めることができるのか、という説明もスタッフさんがかなり話慣れている感じで聞いていて面白かったです。(回や人にもよるのかもしれませんが、とりあえず前後の回の人をお見かけした感じ、みなさん手慣れている様子)
資料館(龍Q館)では展示資料も充実していたので、夏休みの自由研究の題材にするのも手頃でよさそう。
資料を見学して色々知れたのも面白かったですが、やっぱり写真撮影は楽しかったです。日本には他に大仏くらいしかないんじゃないの?ってくらい大きな柱は圧巻でした。
一度に50人までという定員がしっかりあるおかげでゆったり見学(と写真撮影)できますし、案内のしゃべる人一人以外にアテンドさんが1、2人ついてきてくれているので、なんとなく安心感も高かったです。
また、見学要件に
・100段以上の階段を自力で昇れる方であること
・小学校に入学していないお子さんは入れないこと(安全の為にもそれでいいとホント思う。小学生は学校でこういう施設でどうしなきゃいけないか先生に教わるもんね)
・中学生以下は親一人に対して子供は5人まで
と徹底しているので、団体行動がきちんと取れる体勢が整っていて、50人という人数にも関わらず見学はかなりサクサク進みました。
内部ですが、ライトがなかなかいい感じで加工の仕方によってはかなり面白い写真が撮れる場所だなあと思います。これも人気の理由の一つなんだろうな。
ちなみに稼働している放水路ということでニオイってどうなの?と気になるところかと思いますが、ニオイは全く臭くなく、むしろ地下は涼しくて気持ちがいいな〜夏はずっとここにいたくなるな〜と思ってしまうほど快適な空間でした。
首都圏の治水のやり方の勉強になって、どの辺りの地域が水害が起こったときにヤバそうか?という調べたいセンサー感度が高まりました。防災意識を高めるのにいい施設だと思います。
自分が住んでいなくても、その地域に遊びに行ったり、仕事で行ったりすることはあるわけで。そういう場所で緊急事態が発生したときに、こういう施設がどんな動きをしてくれているのか、という情報が頭の中にあることで少しでも冷静に行動できたらなあ、と思います。
もしも機会があれば是非。なかなか面白い見学施設でした。
冒頭にも出したこいつはiPhoneの力で神秘的な感じになりました(笑)