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スター・ウォーズ『ハン・ソロ』を鑑賞しての感想

 

※ネタバレ注意

スター・ウォーズ教に入信して早4、5年。クローン・ウォーズはもちろん全部鑑賞済みだし、ディズニーXDで最新アニメの反乱者たちもシーズン4ラストまで観ました。

新婚旅行先にエピソード2でアナキンとパドメが秘密の結婚式を挙げた、ナブーの湖水地方のモデルとなったイタリアとスイスの国境付近、コモ湖を選ぶくらいには崇拝度は高めです(笑)

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 モデルとなったヴァルヴィオネッロ邸。庭1がスター・ウォーズ。反対側の庭その2は007のロケ地。山を登って辿り着くことも可能。お庭から街とを繋ぐ小舟も出ています。

 

では、映画オンリー人材ではなく、アニメシリーズは観ているよ(小説までは手を出し切れていない)という人が感じた、『ハン・ソロ』の感想です。

★一言で言うと、「スピンオフとして最高」

★悪党大集合!スター・ウォーズの憎めない悪どもの生き様

★世界を変える中心には必ずアウトローも絡んでいる、という強いメッセージ

★なぜ、最後でキーラとハン・ソロはくっつかなかったのか

 

 

 

★一言で言うと、「スピンオフとして最高」

映画としてどうか、とかシリーズの中の1作品としてどうか、という議論は山ほどあると思います。が、私は「スピンオフとしては最高だった」と思っています。

スピンオフとはそもそもオリジナルの作品があって、そこで脇役とか二の腕ポジションだった人にフォーカスを当てたよっていうのが前提です。だから基本的にオリジナルを観ていることが前提になっていいと思うし、そのオリジナルはスター・ウォーズの場合映画だけに限りません。

そう、スター・ウォーズシリーズのスピンオフとしては最高だった」と思うのです。

特にクローン・ウォーズを観ていると、あのアニメが本編で映画含む他がサブだったんじゃないのか、という錯覚さえ時に感じます。

アニメネタも映画ネタもふんだんに盛り込まれて、あ!あのキャラってそうなったんだ!っていう発見がたくさんありました。

冒頭のベケットによるオーラ・シング(アナキンやそのパダワンのアソーカを何度も追いつめた女の悪党)死亡の話に、元恋人のホンドー(反乱者たちでは悪党ながら最後に同盟軍側=反乱者側で大活躍して株を上げた)を思わず思い浮かべてしまったり。

ダース・モールについては、『クローン・ウォーズ』の時に結成した組織が全盛期迎えてるよって感じに描かれていて、でも最近終結した『反乱者たち』に出てきたときはかなり弱り切っていたので、彼が『ハン・ソロ』の年代以降どのような道を歩んだのか、また間のストーリーを気になるようにさせるあたり、スター・ウォーズ商法だなあ、と思ったり(笑)

※多くのまとめサイトダース・モールは生きていた!というネタバレ?が大きく出ていますが、だいぶ前にNHKでも放送していたアニメシリーズでも余裕で登場してたやんけ!とツッコミ。シリーズによっては主役級にずっとダース・モール回でした。まとめページ編集者の多くはアニメ未鑑賞の人達なのかもしれない……

 

★悪党大集合!スター・ウォーズの憎めない悪どもの生き様

ハン・ソロが元々密輸業者であることから、各方面のワルい奴らがじゃんじゃか出ていました。

最後、ハン・ソロがジャバと手を組むことになる流れも、なんとなく歴史を感じさせます。というのも、ジャバ・ザ・ハットはクローン大戦中、分離主義勢力(簡単に言うとジェダイの敵側)に子供を誘拐されて、それを助けてくれたのがジェダイ、当時パダワンのアソーカとアナキンだったんですよね。

ジャバはジェダイへの恩を感じて、ここで共和国側に協力することを約束しているのです。まだ帝国側への協力を求められていない時期でしょうし、ハン・ソロの直感力すごい。偶然も重なったのでしょうが、その後のレイア姫にも言われ、今回キーラにも言われた「いい人ね」の台詞が響きます。

人となりでどんな道を選ぶのかって、結構決まっているもんなのかもしれないですね。

ちなみに共和国協力要請の説得にあたっていたのがパドメ。でもその後彼女の娘によって彼は首を絞められて死んでしまうのかと思うと、彼もギャングな人?生ですね。

他、ボバ・フェットの甲冑が飾られていたり、各犯罪組織の構成が見えたり、悪役(アウトロー)大集合でしたね。

 

★世界を変える中心には必ず悪役(アウトロー)も絡んでいる、という強いメッセージ

前回のスピンオフ、ローグ・ワンもアウトローたちによる大活躍でしたもんね。悲しい現実とか、必ずしも共和国側(ライトサイド)が綺麗な部分なだけじゃないこととかも含めて、深い映画でしたよね。

今回のスピンオフも主役は密輸業者というアウトローであるハン・ソロ

このアウトローハン・ソロ)も、最初の反乱の起こり(後に中心となる)に絡んで、助けています。(そこで反乱にも一度誘われている)彼が送り届けたコアキシウムは大義の為にエンフィス・ネスト経由で反乱者たちに送られたのでしょう・

アニメシリーズの『反乱者たち』でも、最後のシーンでホンドーがエズラジェダイ)のためならなんだって協力するぜ、と金銭の要求をすることなく協力していたり、なんやかんやアウトローたちの立ち回りが鍵になっています。

思えば、ハン・ソロはルークとは違って全然サラブレット感はありません。(ルークは父が最強のジェダイ、母は姫であり元老院議員と生まれは割とエリート)そう言う意味で、ハン・ソロのルーツはルークよりもアナキン(ダースベイダー)の方に似ています。

最底辺からのし上がり、そして愛する女性はダークサイドへ。ここはアナキンと逆ですね。

そして主役がライト・サイドだと映画もこんなに明るくなるんですね(笑)

冒頭カーチェイスから始まるのも、アナキンが奴隷の身分を脱するきっかけとなる、ポッドレースを想起させられます。

 

★なぜ、最後でキーラとハン・ソロはくっつかなかったのか

それぞれみんな好きに考察している部分だと思うので、私も好きに考察させてもらいます!

理由は3つ考えられるかな、と個人的に思っています。

一つ目は先ほどもふれたように、犯罪者というアウトロー出身でありながら、ハン・ソロは根は「いい人」です。なんだかんだ、結果として行動は反乱者側(ライトサイド)のために働いていること。

ま、いますよね、悪役だけど根はいい奴だよね、みたいなキャラ。ジャイアンといってしまうとまた違う気がしますが、そんな感じ。

けれどもキーラは勇気さえ出せばハン・ソロの側に行けるチャンスがあったのに、彼女自身の意思でそれを蹴っています。ダースモールに脅されている、とか色々あると思いますが、脅されていても本当に嫌なら断るし、逃げます。この辺り、葛藤の末ダークサイドを選んだアナキンを想起させられます。

二つ目は、冒頭キーラとハン・ソロは共に逃げ出している訳なんですが、どことなくキーラがずっと心配しているし、ハン・ソロについていくのが中心で逃げ出すことに対して積極的じゃないような印象も受けたこと……私だけでしょうか?

「絶対ハンと逃げ出してやる」みたいな確固たる思い、が薄いような。

そもそもキーラは組織の中で頭角を現していて、ヘッドの地位まで築いていました。どこかに、今の地位をじっくり築いて上り詰めていく道という思いもあったように感じました。美しく若い男女が引き裂かれる悲しいシーンとして描かれていましたが、実はキーラの側の方が本心とちょっと違ったんじゃないか、とも考えられます。

三つ目は自分自身の生き方に対する信念の強さ、かなと思います。ハン・ソロは惑星コレリアで犯罪行動をしながらも、いつか自由の身になってパイロットになることを諦めずに行動していました。

キーアが歩んだ道も茨だったとは思いますが、ハン・ソロが歩んだ道だって茨の道であることには違いありません。戦場へ歩兵として参加するのはなかなか厳しい人生です。

それでもハン・ソロはチャンスを諦めませんでした。例え大事な作戦を失敗するという逆境に陥っても。

長い者に巻かれるくらいなら、自分自身が生きたいと思える人生を生きられないのであれば死んだ方が良い、という意志の強ささえ感じます。

これはレイアにも共通して言えることでしょう。レイア姫は皆さんご存知の通りかなり強気な姫です(笑)レイアとハン・ソロは生きていく上での思考の方向性は一致していたとは思えませんが、意志の強さはとても似ている二人だったと思います。

キーアは自分自身がこう生きていきたい、というよりも、生き抜くためという思考の方が強かった故に、ハン・ソロとくっつくことはなかったんだと思います。

こうして二人を観ていると、遠距離恋愛をするうちにお互いに価値観が変わっていってしまって、実際会えるようになったら別れちゃったよ、というカップルそのものな気もしました(笑)あと、中学とかの同窓会に久しぶりに行ってみたら全然話し合わなくて(思い出話はできても、未来の話、生活の話は噛み合ない)なんか違う、と思う感じ、とでも言うのでしょうかね。

 

 

 まだまだ、あそこはああなってるんじゃないか、とか。あのキャラってあの話にも出てたっけ、とか。話が尽きないスター・ウォーズシリーズですが、『ハン・ソロ』については言ったんこの辺で。

 

《おまけ》

そういえば、英語版のタイトルは『SOLO』

最初はハンがソロになるまで、の話という意味かな〜と思っていたのですが、それだけではないような気がしました。

最初に帝国軍人に名付けられたときに、独り者だから、という理由で名付けられた訳ですが、英語版タイトルが必ずしもハン・ソロだけを指して「SOLO」という訳ではないのでは、とも考えられるような気がします。というのも、キーアやベケットを始め、アウトローたちは基本的に家族等もいない上に他人を信用してはいけない、という生き抜く上での思想から皆独り者です。

そんな独り者たちの話、という意味で『SOLO』だったのかな、とも思います。

 

初心者が観て面白いか?という視点については、アクションが好きな人なら結構楽しめると思う!というのが回答です。

基本的な筋はハッピーエンドだし、ハン・ソロのキャラが元々明るいので映画全体が楽しい雰囲気だし。チューバッカとのコンビも明るい雰囲気でほっこり笑えたり。

また何せあのハン・ソロミレニアムファルコンをじゃんじゃん乗り回すシーンが多いので、映像としての見応えはあります。IMAX鑑賞がオススメです。

ただ、少なくともエピソード4、5、6を観てから鑑賞した方が、(できたらSOLOが亡くなる7も)ハン・ソロネタに気がつけて面白いかと思います。