くろやんの日記

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サッカー素人が今更考える、ドーハの悲劇の敗因

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サッカーファンなら知っている、『ドーハの悲劇

私はサッカーに関して、素人中の素人の為、『ドーハの悲劇』という単語は知っていても、その内容については何も知らず、悲劇悲劇言うけど、何がどう悲劇だったの?

とサッカー好きの夫に聞いてようやく知る事になりました。

 

加えて、本日こんな番組を見ていました。

www2.nhk.or.jp

NHK BSで放送されていた番組です。岡田元監督達を始め、日本のサッカーに大きな影響を与えてきた歴代の監督や選手たちによるフリートーク的な番組でした。

サッカーを全く知らない初心者でも日本のサッカーの歴史がよく分かる、丁寧で優しい番組でした。

 

Jリーグは発足からまだ30年ほどであること。

ワールドカップに向けてとにかく予選突破を目標に戦ってきた時代の事。

そしてドーハの悲劇が起きた時の事。

特に、ドーハでの試合の様子や選手控え室での様子について、ラモスさんが語っていたのですが、非常に臨場感がある語り口で、ついこないだ起きた事かのように感じることができました。面白かったです。

 

日本サッカー史において、ドーハの悲劇という事実の大きさについてもなんとなく認識できたような気がします。

ここでのラモスさんのお話は印象的でした。

「先制して選手控え室に戻ってからも、控え室はまだ試合中だというのにものすごい盛り上がりだった。後半に向けてのミーティング、どころではなく、ひたすら興奮して終わった」

みたいなことを仰っていたかと思います。

こういうことは当時から言われていたようで、悲劇が起きた後、

・これがワールドカップに出てからが本番だと考えているチームと、ワールドカップにでること事体が目的になっているチームとの違いだ、とか。

(ワールドカップに出た事のあるチームと、そうでないチームの差)

・戦犯は誰だったのか?検証とか。

20年も前の事ですが、グーグルで検索してみると、多くの人が公の新聞、雑誌に始まり、ブログで記事を書いています。

 

確かに、試合がまだ終わっていないのに勝利気分で貴重なハーフタイムを使い切ってしまう、という行為は、気のゆるみそのものだし、今だったらきっと考えられない事。

当時はまだワールドカップに行った事がなかったチーム日本、だから精神が未熟だし、甘えもあった、という主張には一理はあると思いました。

 

ただ、経験値がないだけだったのか、日本のサッカー史、という大きな流れを番組で見ていて、それだけではないような気がしました。

それは年齢です。

 

ただの印象ですが、サッカー選手って20代前半でわあっと出て来る印象で、しかもずっと走りつづける競技の特性上、選手生命も短い印象。

そこでドーハの試合をみてみると、ラモス選手は36歳でバリバリ出ているし、他にも30代の選手が結構出ています。

いや、これ体力的な要因で負けてるんじゃないか?と思ってしまったのですが、思い込みだけで判別するのはあれなので、各大会の平均年齢調べてみました。

 

 

まず、ドーハに出場していた選手達の平均。一人ずつ誕生日から計算して、そこから平均値を取ってみました。

すると……28.30歳(小数点第3位以下切り捨て)

意外とそんなに高くない?自分が思っているよりは平均が高かった。

 

それでは今年。最近発表がありましたね。こちらは検索したら選手の年齢が表で出てきたので、平均値を計算するだけ♪楽チン♪

すると……28.26歳!

おお、あんまり変わらない!

じゃあドーハの悲劇の時は、特別みんなちょっと年齢が高めだったから最後息切れして後半に入れられたって訳ではなかったのかな。

 

一応他の年の代表選手の平均も出してみました。

2014年→26.82歳

2010年→27.82歳

2006年→27.21歳

 

おや?今年より前、つまり私がにわかに、サッカーって若い選手多いなーって感じていた年代の代表選手達は、確かに若かったようです。

 

世界と比べるとどうなんでしょう?

日本の「平均年齢28.6歳」は何位? W杯出場32か国の“23人”を5つのカテゴリーで徹底比較! | サッカーダイジェストWeb

32中の8位、ということでどちらかというと年齢は高め、といったところでしょうか。

ただ、この記事によると、ロシア大会は総じて高めなようですね。

www.jiji.com

 

ただ、ここまでの調べだけだと、ドーハの悲劇の敗因は年齢だ!と決めつける事はできないでしょう。

ただ、今よりも疲労回復に対する意識も高くなかった時代に、

今だったら交代を上手く使って「温存」という作戦も視野にいれているのを、基本エース選手は出ずっぱり?だったようで。(調べた限り)

 

大会に対する意識とかに加えて、年齢及びそれに対応するための作戦が機能していなかった、ということは敗因の一つなのではないかな、と思います。だってどちらかというと平均年齢は高い方だし。

 

今回も久しぶりに、というか世界的にも平均年齢が上がっているという事で、日本がどんな戦略で戦うのか、そういう比較もできそうです。

 

また、サッカーに関しては全くの素人もいいとこなんですが、こうして一つ視点を入れる事によって、またサッカーが違う視点で面白く見る事ができそうです。

 

がんばれ!日本!