久しぶりに自分が読んだ本について書きます。
タイトルは『中学生の時、最も心に刺さった本』
中学生というと読む本の幅が偏りがちになる時期なのかなあ、と個人的には思います。
そもそも本が好き、本が嫌いという意識がはっきりしてくるし、部活動とかで忙しくなるから、読書週間がなければそもそも本を読むという行為に時間を割かなくなるのもこの時期。
さらに自分が好きなジャンルとか、好きなストーリー展開なんかもはっきり分かって来るので、読む本も小説に偏ったり、ラノベに偏ったり、種類だけでなくジャンルも偏る時期かなあと思います。
偏る事は全然問題ではなくて、これからの時代なんかは、自分が好きな物を誰よりも語れる、それがお金になる、可能性が非常に高いので、偏るならとことん偏ればいい、とも思ったりします。
さて、中学生の頃と言えば、私は小説に夢中でした。イギリス系のファンタジーなものに特にはまっていました。
が、そんな私に部活仲間に勧められた本がこちら。
大人になった今読んでも、中学生や小学生に、『幸せ』というものについて深く考えさせてくれる良い教科書みたいな話しだなあ、と思います。
テーマは『幸せ』なのですが、物語がファンタジーなおとぎ話調なので、子どもにも分かり易いです。
怖くないグリム童話、とも言えるかもしれません。
中学生の時、私は部活の部長で、この本を薦めてくれたのは副部長の子でした。
私はこれを読んだ後すぐ、部活動の大会なんかの応援で『ラッキー』と言っていた応援歌をやめる提案を部内に出しました。
みんなその理由に納得してくれたので、部活の応援歌の中から『ラッキー』はなくなりました。
『ラッキー』には必ず理由がある。
『ラッキー』が訪れた事にはその根拠がきちんとある。
それがこの本のメッセージでした。
部活でも、相手がボールをコートの外に出してしまって、相手のミスで得点が取れたときも、それはラッキーではなくて、その前にボールを打った人の場所が良かったから。
ラッキーじゃなくてナイス!って言ってあげたいし、
ナイス!の理由を考える癖にもなるよね。
この本をきっかけに、物事の本質をきちんと考えよう、と思う癖がついたようにも思います。
というわけで、中学生の時、最も心に刺さった本でした。