くろやんの日記

思考・映画・ごはん・旅・自転車・読書・ライフハックのメモ帳

そろそろ私達は恋愛を少女マンガから学ぶ事をやめた方がいいのかもしれない

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はてなブログをサーフィンしていたら、思わず目を留めてしまった記事がありました。

www.jigowatt121.com

 

『花のち晴れ』とは大ヒットした少女マンガ『花より団子』の数年後を描いた作品。数年後を描いたと言っても、登場人物達は数年後の現役高校生達。

つまり、『花より団子』の世界での主人公、道明寺やつくしの後輩達の話。

 

ちなみに現在原作のマンガが、公式アプリ、ジャンプ+で途中まで無料で読む事ができます。

 

私はまず、上記記事のタイトルに圧倒されました。

ドラマ 『花のち晴れ』の天馬くんは完全無欠なのにどうせ音が自然体で話せる神楽木に負けるんだろううわあああ...以下略

 

そうなんですよ。

負けちゃうんですよ。しかも完全無欠と見せかけて、実は意地悪キャラでした、なんてことはなく、本当に人格者で、イケメンで、お金も持っていて、そしてヒロインをとても愛しているのに。

ま、ある意味少女マンガ系のお決まりと言えばお決まりですが...

 

現実問題で考えると、最初自分に対して悪態をついてきたり、いじめまがいのことにまで発展する要因となった男となんて、ぶっちゃけもう関わりたくないって思ってしまう。

おまけにそうではない、優しくて、イケメンで、しかも自分の事が大好きな人が助けてくれる。正直、現実だったらそっちのことを好きになるんじゃないかな。

 

そう、ロジカルに、かつ生物的な生き抜く本能で考えたとしても、圧倒的に後者を選ぶ人が現実では大半なんじゃないだろうか。

いくら好きな子はいじめたくなるって言ったって、やられた側としては忘れられない傷になる人だっているわけだし、ねえ。

 

 

そもそもこれを描いている人はどんな人なんだろう。

いや、悪い意味じゃなくてね。日本全国、に限らず今や世界の女の子に夢を見せてくれる少女漫画家達。

超偏見だけど、みんな絵がうまい訳だし、『バクマン』の秋人並みに計算ずくでミステリー描けますみたいな漫画家さんでない限り、基本的には右脳で生きていますウーマン達が生み出している、ハズ。

 

右脳ウーマンが思い描く恋はドラマチックかもしれないけれど、これを教本としてしまうと、自分が左脳的な恋愛が本来向いているという人は、大きな遠回りをすることになるのではなかろうか。

っていうか左脳に寄ってなくても、そこはちょっとズレてたかな、みたいなことが、普通の人でも起こりうるんじゃないだろうか。

 

そう、それは少年誌に出てくる女の子達に、

「いや、そんな女子いねえよ!」

とリアル女子がつっこみたくなるのと同じように、少女マンガは冷静に読むと、つっこみどころ満載。

 

今更?って思う人は多分大丈夫なんだと思う。問題はこれらのマンガは、女の子達のマンガ導入期にほぼ必ずあるということ。

いや、楽しければ問題じゃないんだろうけれど、とりあえず少女マンガをお手本にすると、

・ドキドキ、ときめき大事

・遠距離になりそう、というだけで不安だらけ

(学生ならまだしも、社会人系のマンガでもこんなんあってびっくりした)

・記念日はかなりこまめにお祝い

・付き合っている男の子が他の女の子とちょっと一緒にいたらすぐに嫉妬

・デートの行き先はオシャレスポット(遊園地、水族館、映画館)

などなど、

付き合う前に、付き合ったらこういうことするもんっていうバイアスが割と強くかかる気がしている。

 

付き合う→結婚

という大人の階段を駆け上がってから考えてみれば

・ドキドキは吊り橋効果と重なって勘違いしている恐れもある。徹底的な自己との対話大事。

遠距離恋愛はお互いの気持ちを測れる割と良いチャンス。人間としての性根が出る。

・記念日こまめに、はカップル次第。自分たちで話し合って考えるべき(カップルになったらしなければいけないことではない)

・夫(彼氏)がモテていたら正直嬉しい

・デートの行き先は二人が楽しければなんでもいい(ラーメン屋、寺神社巡り、サイクリング、登山などなど)

 

今はこういうマンガも増えたかなーと思うけれど、10年くらい遡って、小中学生向けにフォーカスしてみると、付き合ってカップルがやってることって結構固定化されていて、付き合ったらそういうことをするもん、というバイアスが本当に強く、心の底に埋め込まれていたような気がしてしまいました。

 

また、恋愛マンガの最終話はよく主人公カップル達の結婚式なんかで締めくくられますが、今では、結婚はゴールじゃなくてスタートだからね!白いウエディングドレスを着てゴールじゃないからね!と強くつっこみたくなります(笑)

 

右脳で思いのままに描かれた恋愛は、お話としては面白いけれど、バイブルとしてはほどほどにしておきたいなあ、と思いました。