本なんてネットでほいほい買えるし、実際Amazonで購入した書籍は多数ありますが、それでも私は定期的に本屋さんに通っています。
本屋さんなんて、電子書籍だったり、ネット通販だったりの波を受けて、衰退産業とまで言われているようですが、それでも私は、本屋さんが無くなったら困るなあ〜と思います。
▼本を買う上で、私達が支払う最も高価な物
え、お金でしょ?って思いつきそうですが、私は「時間」だと思っています。本を読むという事は、本を買うだけでなく、本に書いてある事を理解する為に、自分の時間を消費しなければいけません。
学生さんだったりは、お金よりも時間の方が軽いかもしれませんが、だんだん残りの人生が削られて、もしくはとにかくやりたいことがたくさんあって、時間なんて足りないよ!と思って生きている人にとって時間はとても貴重です。
貴重だからこそ、社会人全般、はたまたワーママさん(一番時間の使い方が旨い人が多そう)は、短い時間でいかに成果(仕事の結果、家族に対してやらなければいけないこと)を出すか、ということを常に考えています。
そんな貴重な時間を使うんだから、本を読んだからには自分にとって、有用な情報をきちんと得たい。読み終わった後に、つまんなかったな、と思う事が正直一番怖かったりします。
無駄も人生のうち、とは言いますが、できれば読み終わった後に、「読んでよかったなあ」とか「勉強になったなあ」と思いたいものです。
▼並べ方、売り出し方、ポップ。書店によって全然違う
ニーズが違うから全然違う訳ですが……。本屋さんによって、売り出されているもの、陳列は全然違います。
何かの大きな賞をとったものなどは、どの書店でも大きく展開されていたりますが、それ以外のコーナーはその書店の人達が選んで置いているもの。正直センスが出ます。
東京に来てから、私は定期的に新宿の紀伊国屋、池袋駅前の大型書店、oazoの丸善、のどこかに行くようにしています。
これらの書店は、陳列数が多い事もそうですが、大規模に展開している書店であり、かつ、そのときの流行の本を様々なジャンルまんべんなく知る事ができるからです。
また、その近辺に展開されている本から、最近流行のキーワードも知る事ができたりします。
ネットではおすすめの本、として、似たような本は出て来るものの、攻めた提案はあまりありません(全然方向性の違う類似本、等)
▼友達から勧められたらネットで即購入、けれどもそれだけでは物足りない
友達から勧められた、自分が尊敬しているあの人が勧めていた、みたいな本はネットで即行買ってしまいます。
自分が信頼している人が勧めてくれている訳ですから、基本迷いがないですし、そもそもこの本!っていう狙い撃ちができている訳ですから、狙い打った本を買えば言い訳です。
けれども、それだけだと、なかなか普段自分が触れないジャンル、敬遠しがちなところ、あえて勧めて来る人もいないジャンルはほとんど読まない事になってしまいます。
そう言うときに、ふらっと本屋さんに行くと、自分が特別な興味関心がなかった分野でも手に取ってみる機会が訪れます。
最近だと、私はフェルミ推定の本を購入しました。
何か新しい事を勉強したいな、と思っていた矢先の出会い、高校生のときくらいにちらっと聞いた程度で、その後ほとんどフェルミ推定で解くような機会はなかったので、一種の脳トレ感覚で始めて見ました。
結構面白いです。また、これは特別友達から勧められた事もなかったので、本屋に行かなければ出会わなかった一冊でしょう。
他にも、
・ネットでアンケートに答えて当たった図書カードの消費のため
・衝動買いの定番雑誌の購入
という時には本屋さんを使います。こっちの理由はほぼおまけですが。
というわけで、本屋さんは自社の選書能力を高めて欲しいし、こちらの購買意欲をどんどん高めて欲しいな、と思います。(ただし、中身がつまんなかったら期待はずれってことで本屋への期待値も下がるけど)