くろやんの日記

思考・映画・ごはん・旅・自転車・読書・ライフハックのメモ帳

山奥から採ってきた山菜、無農薬野菜について考えさせられた事

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最近自分のフェイスブックでは、昔誰かのパーティ伝に知り合って繋がった人が脱サラ→農家(?)に転身したようで、その写真がタイムラインを彩っています。

自分たちで作った野菜、他、いのしし対策の様子だったり、今の時期だとたけのこ堀りをしている様子など、自分としてはなんとなく懐かしい気持ちになって、ほっとさせられる投稿たちです。

 

思えば、自分の実家の周りの人達はじめ、農家さんでブログやホームページ、Facebookなどを頻繁に更新している人、というのは最近増えてきているようにも思います。

地域ごとに、頻出する動物たちへの対策が違ったりして、「へえ〜そっちの地方ではそういうものを作ったりするんだー」と新しい発見もあったりして、とても面白いです。

 

そんな中で、たまにふと、面白いな、考えさせられるな、と思うのは、友人伝で知り合った彼のような、サラリーマンor都会で生まれ育ち、働いていた人、が上記のように転身して農家的仕事についたときに発信していることです。

 

▼多分、「自分で採る」だから「おいしい」んじゃないかと思う、「山奥で採れた本物!やっぱりおいしいね!」という台詞

彼に限らず、都会から田舎に引っ越した人達は、大抵こんなことを言います。

「山奥で採れた!」「天然物!」「やっぱりおいしい!」

もちろん一理あると思っています。実際都会に住んでみて、排気ガスにまみれたよもぎは採ろうと思えない、というか食指が動かないですし、採れたては旨いです。

けれども、「山奥で採れた本物!やっぱりおいしいね!」という人の中には、極端に、天然物でないとだめ、とかそういう方向に走る人がいるのですが、「山奥で採れたから美味しい」とか「天然物だからおいしい」だけでなく、「自分で採ったからおいしい」というフィルターがかかっているんじゃないかとも、たまに思うのです。

山奥で採る天然物は、採る側がちゃんとみていないと、間違えたり、あんまり美味しいとは言えない状態のものを採ってしまうリスクもあります。

また、天然ものだからこそ、いわゆる「ハズレ」もあります。

田舎に住み続ければ、そういった負、つまり理想ではない、作り物ではない現実にぶつかります。田舎に移住してみたけどやっぱり都会に戻ってきてしまった、みたいな人達は、とても過度に田舎に期待しているなあ、と感じることがあるのですが、そう言う時、天然物だからじゃなくて、きっと自分で採ったからっていうのもフィルターとしてあると思うよ。

と思ってしまいます。

(そして空気が美味しいというのも一つあると思います)

 

▼絶対に無農薬じゃないといけない!という暗示について

そういう農法、農業があって、もちろんそれはそれで素敵です。けれども、勉強もせずにそういった括りを自分につけて、がんじがらめにして、やっぱり無理、と言って農業から手を離していってしまう人もまた多いようにも思います。

私自身、畑が身近な環境で生まれ育ちましたが、ある程度の農薬は必要かな、とも思ったりします。

もちろんなきゃないでもいいですが、農薬を使った方が、虫がつかないし、そうすると管理が本当に楽。変な虫を間違って食べてしまうリスクの方がちょっと怖いとも思ってしまいます。

そんなことを言うと、「環境に悪いし、早く全部無農薬にした方が良い!」

みたいなことを言われたりもするのですが、そもそも人間が行っている農業自体が大きな環境破壊行動です。

人類初めての環境破壊行動は、狩猟、その次に稲作、と言われている説もあります。

っていう歴史の話を出すと、えっそうなの?という反応とともに、無農薬の括りを外して田舎ライフ、農家ライフを続ける人も多いようですが、

とにかく色々勉強して考え抜いた結果、無農薬、というのなら頑張って欲しい、と思いますが、そうでない場合は、むやみに自分を縛り付けない方が楽しいんじゃないかな〜

と思います。

 

 

 

そういえば、自分で狩ったり、採ったりした野菜は美味しいマジック、は、調理実習で作ったカレーのおいしさマジック、にも似ている気がします。

あれも絶対お母さんがつくってくれたやつとかの方が美味しいはずなのに、みんなで作ったせいか、めっちゃ忘れられないんですよね。

 

そういえば、友人はたけのこ掘りを楽しげにやっておりましたが、あれ、毎年やっているとだんだん辛くもなってきます。

毎日のようにぽこぽこ生えてきます。雑草のように。しかも成長も早い。私の実家では毎年ゴミ袋数袋分採れて、かなり量をご近所さんに配るのですが、それでも余って、捨ててしまう事もあります。いや、本当にたけのこ掘りって結構大変。