【要約】
・友達(就活生)が我が家に泊まりにきた
・相談されて、自分がどのようにして人生を決断してきたのか振り返った
・多くの就活生(学生)の現在地から感じる、就活で一番大切なこと
今日は友達(就活生、現役の大学生)が我が家に泊まりにきました。昨年カンボジア旅行でお世話になった、友人の妹さんです。
カンボジアでだいぶお世話になったこともあり、就活で都心に出てくるときに、宿泊地として使って良いよーとお声かけしていたのを思い出して活用してくれたようです。
帰国してから色んな企業を見に行ったり、面接練習やら就活ゼミに行ったりやら、色々あった彼女から、様々な相談を受けました。彼女から見たら、私達夫婦はちょっと年上で自分の人生のロールモデルの一つとしてイメージし易い年代なのかもしれません。
色々聞かれるうちに、自分自身がどのようにして人生を決断してきたか、道を進んできたか、を振り返ることができました。
そもそも私は大学生から社会人になる時、彼女を始めとする多くの就活生と同じ位、悩みが合ったかというと、それはほとんどありませんでした。
嫌味に聞こえそうですが、自分の進むべき進路についてほとんど悩みがなかったのです。0ではありませんが、多くの就活生ほど深刻ではありませんでした。
なぜ、なかったのか、それには大きく二つの理由があったと思います。
1つめは、高校選択から本気で、自分自身で進路を選択する機会を得ていたこと
2つめは、自分自身について探求する大切さを理解し、常に実践していたこと
です。
1つめ「高校選択から本気で、自分自身で進路を選択する機会を得ていたこと」について、多くの人が、そのときの自分自身の力ある限り、一生懸命考えたと思います。
私自身も大人になるまで、みんな同じように考え、悩んで選択していると思っていました。けれども、大学、社会人と進むに連れて、自分が少数派であったことに気がつきました。
多くの人は、高校に行くことは当たり前であり、そしてその選択の基準は基本的に学力でした。
けれども私自身は、環境と親からの問いかけで少し違いました。
まず、そもそも高校は義務教育ではないから行く必要は無い、(いかないという選択肢もある)という前提からのスタートでした。高校へ行くこと、という多くの人が常識的に考えるところを疑い、もそも高校に行くことの必要性、から考えたのです。
ちなみに私の回答は、
・大学に行って勉強してみたい(高卒資格が必要)
・大検を自力で取れる程、勉強に関する能力はない(努力で補っていましたが、勉強は得意な方ではないため、先生に教えてもらう必要がある)
・もっといろんな同年代の人と会ってみたい(田舎で幼稚園からみんな同じクラス、みたいな環境だったので同年代の人ともっと会ってみたかった)
これもすぐに答えられた訳ではありませんでした。親からの問いかけがあったことによって、「2つめ、自分自身について探求する大切さを理解し、常に実践していたこと」をスタートさせていたのです。
自分がどれくらい勉強ができるか、これは県内模試を受ければそれなりにすぐ分かりますし、その結果を出す為に費やした勉強時間を加えれば、自分自身の生産性も分かります。そこから勉強は好きだし、努力もできるけれど、生産性が高くない方であることを理解したり、また、本で様々な偉人の話しから人生のロールモデルを疑似体験し、こういう生き方はいいけれど、こういうのは自分は嫌、みたいなこともよく考えたりしていました。
また、私の友人の中には学費の問題で高校に行くことが困難な子も多く、奨学金でまかなっても厳しいと判断した友人の中には、アルバイトを一年やってから夜間で高校に通い始める子もいました。
正直言うと友人は私と同じ、教科によっては私よりよい成績でした。
当時は大学全入時代が始まろうとしている世の中で、まだ高校にさえ自由に行けない子を置いていく社会ってどうなの?っていう疑問でいっぱいでしたが、友人は自分のペースで楽しく人生生きていましたし、私自身も、そういう友人の姿をみて、世の中で当たり前とされているレールを歩く、ということについて良い意味で疑問を持てるようになりました。
当たり前ですが、自分で選ぶと何をするにも自分で選んだこと、という意識になるので、力の入れ方が変わります。
そうした訓練を、多くの人は就活をする段階になってからやる、ということが多いような気がします。(大学選択で行う人も多いようですが、やっぱり親からの期待や周囲の目線を気にして、結果的に自分自身の選択になっていない人も多いようです)
そんなこと言ったって、もう既に就活は迫っているよ。(もしくはもう就職したよ)という人も、遅いということはないと思います。
2つめ「自分自身について探求する大切さを理解し、常に実践していたこと」はいつからでも始められることだと思いますし、何ならずっと続けた方が良いことだとも思います。
それは、就活生である泊まりにきた友人に、ある質問を投げられて気がついたことでした。
「くろやんさんからみて、今いい会社、いい業界ってどこですか?」
社会人として様々な業界、業種、会社の人と出会ってきての、その上でどんなところが良いと思いますか?という意味での質問でした。
もちろん私からみた視線のいい会社、というのはたくさんあるけれど、そもそもの「いい」の基準がきっと友人と私では大きく違う。
もちろん歩みたい人生の形が似ていれば参考になるけれど、能力値が違えばその人にとっての「いい」は当たり前ですが変わります。
私にとって、という部分は答え易くもありますが、就活生である友人にとってそれは近道ではないと考えました。
そういったことを話した上での、私自身が思う良い会社は答えましたが、それよりも、遠回りに見えて、自分にとっての「良い」を追求する方が大切かもしれない、と私は答えました。
案外、自分のことは自分が一番良く分かっていなかったりします。いろんなことを知ったり、やってみたりして、「あ、やってみたけど意外とつまんなかった」とか「興味なかったけど、やってみたら楽しかった」ということはとても多いです。
そうした試行錯誤を重ねていくと、徐々に自分の姿が見えてきます。そうしたことを意識していれば尚更、よく自分の姿が見えてくる。
自分はこういうことが好き
自分はこういうところは一般的な平均よりも高そうだ
自分のこういうところは一般的な平均よりも低そうだ
自分はこういうところは譲れない条件としてある
まさに、就活生がぶちあたる「自己分析」というやつなのかもしれません。
(そしてこれは、世の中を勉強して知っていかないとできない分析でもある、と最近感じます。そう言う意味で、本を読んだり色んな世界の勉強をすることはとても大事)
就活中の友人へのヒントとしては、
まず自分がどういう方向で生きていきたいか(=ゴール、目標設定)
自分の手札調べ(=自分の能力値はどうなっているか)
を出しました。
ゴールが分かって、自分の持ち札(持ち駒)を自分で話せる状況になれば話しは一気に進みます。そうした戦略を立てるのが上手い年配の知恵者をあたればよいのですから。
しかし、考える上でゴールは明確でなければいけないものではないということに、気をつけなければいけないと思います。
ゴールは自分が知る世界が広がれば、自ずと変わる物だから。
大体、自分が設定できるゴールは自分が知っている世界にとどまります。けれども、人生年を重ねれば、色んなことを知るし、色んな経験も積む。そうすると、ゴールは変わる。
けれども、ゴールが変わっても、大体その人の中には不変のものがあります。
例えば、ずっと同じ場所で平穏に暮らしたい欲求が強いのか、(ずっと同じをキープするには、緩やかに上る必要があるでしょう。そもそも環境自体が常に変化しているので)冒険を強く求めるのか。成功を求めるのか幸せを求めるのか。物質的な豊かさをどこまで求めるのか、精神的な豊かさをどこまで求めるのか。
そして、その不変なものを探求していこう、という姿勢を作ることとこそ、就活で一番大切なこと何じゃないかなあ、と思います。
友人からは相談された身だったはずですが、気がつけば自分自身の生き方、今後を改めて観直すきっかけになっていました。
こうして友人の話しを聞きながらも、自分の生き方を探り続けようとする自分の姿勢に気がつくと同時に、大切にしていきたいなあ、と改めて思いました。
最後に、自分を知るツールの一つとして、最近活用しているのがこのストレングスファインダー。会社によっては研修で使っているところもあるようですね。昨年春に2.0が出ていたようです。
人間誰しもがもっている34の資質について、最も強く現れているのはどんな資質?というランキングが出てきます。
お金はかかりますが、タダより高い物はない。お金を出した方が有益な情報を得られる確立は高いです。(ネット上にはそうではないものもたくさん落ちているので気をつけた方が良いですが)
自分のことをもっと知りたいと思った人には是非、おすすめです。