こんなニュースを見かけて、え?本当にそうかな。と思ったり。
PC操作が苦手な人って意外と、いわゆる若者、にも多いかな、と体感することが多いです。というのも、大学生になったときパソコンとプリンターを繋げないとか、ネットの繋ぎ方がよくわからない、という同級生の家を何件か回った記憶があるから。
そんな私はまったく理系ではありません(笑)
たまたま、年のがめちゃくちゃ離れたいとこの友達が、当時はまだ珍しかったであろう、パソコンを組む関係のお仕事を東京でしていて、我が家のパソコンもそのお兄さんが組みにくる、という形でパソコンとネット環境が早くに整えられた環境で育ちました。
町(というか集落というか)で唯一、ホームページ作成技術を持っていた(といってもホームページビルダーが使えて、そのお兄さんにちょろっと教えてもらった HTMLタグの仕組みを知っていたくらいだけど)というだけで、専業主婦の傍ら、頼まれて町の自営業者達のホームページを作りまくっていました。母にとっては面白いアルバイトみたいなもんだったようですが。(そんな母は高卒)
たまたまそんな家庭環境だったおかげで、パソコンアレルギーもなく、タイピングもそれなりに速かったのですが、大学生になって、同級生達にパソコンが使える子、というのが本当に少数派であることを感じました。
私立の大学だったらまた違ったのかもしれないですけどね。
講義のレポートが基本的にワード等で作成し、教授によっては学内メールでの提出を義務づけられていたので、パソコンを大学から持つ子がほとんどでした。
(もちろん中には図書館や情報ルームでパソコンを使って提出している子もいましたが、論文がゼミ室でも書ける、などのメリットを考えた場合、圧倒的にパソコンを持っている方が楽)
そんな中で感じたのがここのパソコンスキルの格差。
ワードもエクセルもスラスラな子もいれば、開き方からして無理、という子まで、色々いました。
当時既に、一応義務教育内でのパソコン指導が義務になっていた世代ではありましたが、学校間によってパソコン環境も教わる環境もかなりバラバラだったようで、学生間の格差も大きかったです。
そのときを象徴するような友人の言葉が、
「キーボードで文字をうつのが遅過ぎて、レポートが辛い。レポートを原稿用紙手書きで提出したい」(泣)
でした。
今思えば、どこぞのパソコンに取り残された会社の上の世代、みたいな感じの台詞ですね(笑)
楽器等のピアノと似たような物で、毎日何度も使っていればそれなりに速くなりますが、やっぱり個人差はあります。(苦手な人は卒論までずっと苦手なまま)
スマホ以前にもあったけれど、上の世代からしたら、パソコンスキルを最初から持っている子がいる。
ということで、みんながそうかと思ったら、あら出来ない子もいるの?
みたいな状況でニュースになったのかなあ、なんて思います。
記事には、
小学時代からパソコン教育を受けた“ネーティブ世代”だが、
とありますが、そのパソコン教育の実態という物が各学校によってかなり差があります。(今現在でも)
そもそもパソコンを教える側の先生だって、今度からパソコンを教えてね。教え方は自分で勉強してね。みたいな状況(もちろん教育委員会がしっかり講習を受けさせたり、学校ごとに研修の実施はしていますが)
あとは家庭ごとの自助努力、に任せた結果であり、スマホ普及のせいではないし、スマホ世代に限らず、携帯電話世代も正直最初は相当苦労した、みたいな子もそれなりにいたとは思います(ただ、就職氷河期と重なる部分もあるので、その後の職業訓練等によって力をつけた人も多そうですが)
パソコンに限らずですが、最新の物の扱い方を学ぶ、という場所が日本って少ないのかな、なんて、ふと昔の事を思い出しながら考えさせられたニュースでした。