くろやんの日記

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ヒラメの電気ショック漁ニュースを見て考えさせられた報道の在り方

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最近、朝のニュース番組を、テレ東のビジネスサテライトから、NHKのBSワールドニュースに切り替えました。

民放で流れるニュースは昔から得意ではありませんでした。というのも、芸能ニュースの比率が高いせいでしょうか。好きな芸能人がいればわくわくするのかもしれないけれど、興味のない私にとっては半分くらいがつまらない時間となってしまっていました。

 

引っ越してからはテレ東の朝のビジネスニュースが定番だったのですが、最近はNHKのBSワールドニュースにはまっています。

日本のニュースではなく、スペイン、フランス、イギリス、アメリカ、韓国の現地ニュース番組が通訳と共に流れています。

 

今日、フランスのニュースを聞いていて、報道の在り方について考えさせられました。

こんなニュースです。

jcc.jp

日本で言うマグロ的ポジション、なんでしょうかね。ヒラメがオランダに電気漁で乱獲され、フランスで採れなくなってきている、というニュースです。

(日本のどこかでも聞いたような話しですね)

フランス側のニュース番組なので、フランス側の漁師が苦しんでいるインタビューなんかも出てきたのですが、同じニュースの枠で、オランダ側の動きや主張の話しもきちんと出てきました。

 

・オランダ側ではヒラメが電気漁によって大量に捕獲する事ができ、漁獲量が上がっている事

・ただし、電気漁によってヒラメに傷がつき、安く取引されたり、電気漁で捕獲されたものは購入しない業者が現れ始めている事。これはオランダ側が調査の結果、分かった事である事。

・電気漁の是非を考える材料(データ)がそろい、今後ヨーロッパ内で議論されて行くだろう、という予想(これは番組側の予想でしょう)

 

 

『まず、こういった国際的な問題が発生したときに、相手国側の状況も濃やかに流れることに新鮮さを感じました』

ということは、日本って主張の一面しか取り上げない事の方が多いのかな。多面的に取り上げるのって、池上彰さん他、コメンテーターの方がニュースについて語る夜のゴールデンタイムにやってる番組とかのイメージしかない。

朝、もしくは夕方のニュースで、一つのニュースにこれだけ時間をかけて、深堀してもらえると、すごく自分の意見を考えやすいな、と思いました。

ヒラメ漁を電気で行っているオランダの状況が分かったからこそ、じゃあフランス側はどういう行動をとるべきなのか、同じように電気漁で対抗すれば良い、みたいな単純な意見ではなく、もっと問題の根本に迫る意見が多く出そうな報道だな、と思いました。

 

なんだかんだ、同じユーロ圏だから、こういった報道ができるのかなあ、なんて思ったりもしましたが、こうして議論するにあたって双方の意見をよく聞く。吟味する、という部分がしっかりできているのは、国民の考える力を伸ばすのに、すごくいいんじゃないかな、と思いました。

なんだかんだ、テレビって影響力あるしね。ネットが主流っていうのはまだまだ都会だけの話しな気がするので、各テレビ局さんにはこういうところを真似して欲しいな、と思ったり。

 

ビル'sキッチンをパクるだけじゃなくてさ(笑)