12月の第二週の日曜日。
この日程を言うだけで、分かる人には分かる。そうホノルルマラソンだ。
私としては人生二度目のフルマラソン。
夫はもう何度目か片手には収まらない。
景色を楽しみたい、ということと、ただハワイに遊びに行くだけじゃつまらないから、みたいな理由をつけて参加。
結論は、楽しかった。けれど思ったよりも日差しが強かった。
フルマラソンを走る、というと大抵の人から驚かれたり、尊敬のまなざしで見つめられる。
分かる人には分かるけれど、ホノルルマラソンは制限時間がないので、マラソン玄人目線の人からは、「あ、ホノルルね」くらいの反応なのだけれど。
私は二回目、夫は片手に収まらない、ともなると、「フルマラソン」に対するハードルは低い。
けれども、フルマラソンの辛さも分かる。30kmを過ぎた辺りから、なんでエントリーしたんだろう、って考え始めるのに、完走した後次の日か、次の次の日にはまた走りたいと思っているんだから、不思議だ。
そう。辛いのだ。
なのにもう一度やりたくなる。
多分、あなたも。
フルマラソンをやることによって一番効果があるのは、足が強くなる事ではない。
持久力が上がる事でもない。
やせてダイエットになる、ということでもない。
なにはともあれ、とにかく自信がつく。
そう、自信。圧倒的な自信。
この自信というのは生きていく上でとても重要なものなのに、鍛え方は曖昧で、学校できちんと育まれるかというと運の問題もある。
場合によっては体力よりも自信の方が大事だとさえ、私は思う。
なぜなら、大抵の問題は「自信」で解決するからだ。
こればっかりは上手く説明できないけれど、ある凄腕個別教師の例を話そう。
この凄腕教師は受け持った生徒のほとんどを希望する大学へ入れてきた。ちなみに東大や京大がほとんど。しかも最初は見込みがないと言われるような子ばかり。見込みがないから普通の塾でなく彼に頼むんだろうけどね。
そんな彼は、彼自身は勉強できるけれど、基本的に勉強は教えないという。
じゃあ何をするのか?
徹底的にスタンスを整えるというのだ。
自分は何のために生きているのか?
何のために生きていきたいのか?
将来に何をしたいのか?
今の自分にどれくらい満足しているのか?
徹底的に自己理解をし、そして自分に自信をつけさせていく。そうすると自然に勉強はするようになるとの事。
自分がその場だけ勉強できるようにさせても、大学で、大人になっても勉強する人材にはならないけれど、自分から勉強する人になれれば、例え大学受験を失敗しても生きていける、とのこと。
まあその人が担当して、分かりやすい失敗、はまだないらしいけど。
とにかく、自信がつくと堂々とするし、自分の生き方についてより考えるようになる。
そう、案外色々な問題を解決してくれる。
だからもしも自分に悩んだら、今の自分には無理だろうと思われる挑戦をしてみれば良いんだと思う。
それで一番手っ取り早い方法がフルマラソンだと私は思う。
人によっては地元で開催されているし、トライアスロンとかよりも準備するものは少ない。基本的に靴だけでいい。練習場所にも悩まないし、エントリー料金もそこまでべらぼうに高くはない。
登山やトライアスロンと比べれば、達成感に対する費用対効果はNo.1だと思う。
というわけで、ホノルルマラソン楽しかった。