自分にできることと自分がやりたいことは大抵一致する。
できないことをやりたいと思うとき、大抵は努力不足か実は自分が本当にやりたいと思っていないときである。
やりたいと心から思ったとき、人は楽しさで他のことを忘れる。やりたいことは何もかも忘れて本当に熱中ができるのだ。だからそこまで熱中できないときや、何かをあきらめるときは、本当は自分自身がやりたいことではなかったかもしれない、と思うことも必要だ。
そういう意味で人には限界がある。けれども、その分野で、という意味ではあっても、自分自身がやりたいと本当に思った分野ではその限界という言葉は、大抵あまり意味をなさない。
しかし、人間難しいもので何かができないとき、自分の努力不足や自分の能力値の低さ、元々才能がないことに落胆はしても、自分自身が本当にそれがやりたかったのか、と顧みることは少ないような気がする。
自分自身って結局どうだったのか。
案外、失敗して自分を知るってことは自分の身の丈を知ることに加えて、自分が本当に好きなことってなんだろ、って考えるきっかけにもなっているのかもしれない。