くろやんの日記

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しまなみ海道、レンタサイクル利用の真実

 

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最近自転車の聖地、と言われているしまなみ海道に行ってみた。

普段はロードバイククロスバイクも乗りまくるチャリダーですが、今回は自転車初心者さんも含めた団体での旅立ったので、全員分まとめてレンタサイクルを利用。

中心になって企画してくれた人は別にいたけれど、私は自転車に詳しい人というポジションから自転車調達係を担当した。

 

調べ始めたのは4、5月くらいだろうか。

しまなみ海道レンタサイクルで調べると、きちんとした公式ホームページが出てくると同時に出てきたのがレンタサイクルの評価(口コミ)

良いも悪いも両方出てくれば良いのに、普段自転車に乗っているであろう人達の中ではかなりの不評。ブレーキの不具合、タイヤの劣化、エトセトラ。

あまりの不評に別のレンタサイクルを探してみるものの、やっぱり一番大きな検索トップに出てきたところが一番利便性はある。他と比較すると、やっぱり乗り捨てができるのも美味しい。

 

こんなに大きくできているのに、なんでこんなに不評なのか謎すぎて、これは実際行ってみて使ってみてだなーとちょっと思い始める。

 

団体とは言え全員気心がある程度知れた友達同士での旅だし、全員大人なのでいざというときはお金で解決も可能。(雨の日はレンタカーの予定だったし)

さらに、ギア調整、パンク修理、ブレーキ交換までができる人材が私を含め2人はいたので、最悪自分たちで直しながら、途中のサイクルステーションを活用しながら進もう、と口コミは頭の隅に置いて予約をした。

 

予約段階から、自転車に付属される装備は細かく確認。ちなみに借りた自転車は全てクロスバイク

確認したことは、荷台取り付けは基本的にされていないこと、もちろんクロスバイクなのでカゴはありませんということ、ドリンクホルダーは基本装備にはないけれど自分たちで持ち込んでつける分にはオッケーなこと、パンクの際は電話して頂ければ新しい自転車を車に積んでそこまで迎えにきてくれる対応もあるということ。ヘルメットの貸し出しがあること。

 

細かい質問にも丁寧に応えてくれるし、ネットの口コミはたまたまそれにあたった人だったのか?とますます疑問に。少なくともここまでの対応から地方独特の適当さみたいなものは感じられず、すごくしっかりしている。

 

と、ここまでは広島側で、自治体が変わって愛媛側は広島側と比べると地方独特の適当さというか仕組みが旨く作れてない感が若干でてくる。

広島側はどのサイクルステーションに連絡をしても確認と取り次ぎ、それができなければどこに電話すれば良いかとその番号まで丁寧に教えてくれたのだが、愛媛側はうちではできません、がしゃん、みたいな感じで切られてしまうところもあったので、その辺はちょっと差があったなーと感じた。

 

団体旅行でちょこちょこ確認事項がでてきて、当日までに5、6回は電話をしていたと思うけれど、出発の広島側は本当に丁寧な電話対応で、あの口コミは何だったんだろう、とさえ思った。

 

そして本番、旅行当日。予定では2日間借りて、途中の島で宿泊後、2日目に愛媛側で乗り捨て。

広島側で自転車を借りて、その口コミの意味がようやく分かった。

 

多分普段ママチャリしか乗らない人は気にしないポイントだと思う。

ただ、普段ガチなチャリに乗っている人は自分で調整したり直したりの対応ができるからいいけれど、トラブったらちょっとヤバいなっていう部分はあった。

 

まず貸し出すまでの書類の確認は大丈夫。サドルの調整もおじさんが手伝ってくれる。ただし、自転車の空気圧とブレーキの確認はほぼされていない自転車がそのまま貸し出された。

 

予約までして貸し出されるのだし、予約分で取り置いてある状態だったので、基本的な自転車整備が終わっていると、私ももう1人の自転車乗りも思い込んでいた。が、実際近くを試し乗りしてみたら、たまたま私の自転車が異様に空気が入っていない。

クロスバイクは空気圧が低いとママチャリよりも高確率でパンクする。しかもしまなみ海道は全部で70kmも走るのだ。初心者はそこまで出さない、出ないかもしれないが時速は30kmほど、原チャリと同じ位のスピードが出る。

初心者でも下り坂なら出るかもしれない。

全員に自転車を降りてもらって、私が空気圧のチェック!引っかかった人は借りたところまで戻って空気を入れてもらった。

 

ついでにブレーキもそのときチェック。全部ではないけれど、今回2日間なら大丈夫そうだけど、その後交換した方が良さげだな、というなんともギリギリのラインまでブレーキシューが削れておりました。

 

普段ママチャリだけの人だったら多分気にしないけれど、普段からこういうチャリで100kmとか走る人から見たら、確かに危険極まりない状態の自転車があったりして、そりゃ自転車乗りからの口コミ悪くなるわ、って思いましたよ。

だって近所のスーパーいくんじゃないんだもの。短い人でも20、30kmは走る道で、この状態の自転車は確かにあまりよくない。

 

しかもこういう自転車に普段から乗る人がメンバーにいて、乗る前のチェックを当たり前のようにしたから気がついたけれど、普段ママチャリだったら乗る前にチェックする習慣はほとんどないはず。本当はした方が良いけれど。

 

せめてブレーキとタイヤの空気だけは命に関わるから、貸し出すときに係の人がチェックした方がいいんじゃないかと思った。

 

ただし、言ったらすぐにその場で直してもらったり、予約台数より数台多めに確保してもらえているので同じ車種で交換してもらえたり、工具も貸してもらえるので、普段から乗る人は、点検さえすればあとの利用は本当に便利。

保証金は帰ってこないけれど返せる場所もたくさんあるし。所有台数が多いから団体旅行もばっちりだったし。

 

普段乗らない人は、試し乗りをその辺でしてから、ブレーキとタイヤの空気を確認してだめだったらすぐ係の人に相談して交換なり空気を入れてもらうなりして出発することを強くお勧めする。

 

というわけで、しまなみ海道1日目は景色は最高。レンタサイクルの口コミの真実が分かった1日目だった。