くろやんの日記

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リアル、グスコーブドリだねが通じなくて

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グスコーブドリ、と聞いてすぐに、ああ宮沢賢治の童話だね、と結びつけてくれる人は意外と少数派なのか。

 

最近関東や東北はとにかく涼しい。仕事柄行ったり来たりなのだが、東京はこれまでいた期間の中で一番涼しいし、東北もここまで涼しいのは10数年前の冷夏以来じゃないだろうか。

インターハイで高校生たちが風邪を引いていないことと、間違っても東北はいつもこんなに涼しい、というか夏なのに寒いみたいな感じじゃないことを抑えておいて欲しいと切に願う。

 

今年は梅雨時期が暑かったので早く植えた稲の成長はともかく、今の時期暑くないというのは日本人のソウルフード米には大打撃だ。

貴重になった瞬間にそれが食べたくなってきてしまうんだから人間わがままだなあ、という感想は置いておいて、とにかく大打撃。まじで実がふくらまない。

 

そんなニュースをみていて、私は思ったのだ。

ああ、リアルグスコーブドリだなあ、と。

 

しかし、夫に聞かれた。グス・コーブドリ?

いや、切るとこ違うし知らないの?宮沢賢治は知ってる?

宮沢賢治は知っているけれどもグスコーブドリは知らなかったらしい。自慢ではないが夫は学校のお勉強はかなりできた方だ。しかしそんな人でもグスコーブドリを知らないということは、案外マイナーな本なのかな。

 

グスコーブドリは簡単に言うと、今の冷夏の状況にある東北地方の実態をファンタジーに置き換えたような作品だ。

今なら品種改良という手段をとっているんだけれども、グスコーブドリでは火山を噴火させてやませに対抗しちゃう、つまり天候を操るという手段に挑む。

 

でも最近の品種改良研究はだいぶ進んでいるようで、実は1ヶ月前に1ヶ月後の天気が90%の確率で当てることができたら、企業や農家は準備をすることができる、つまりなすすべありません、というわけでもないくらいだそう。

今後は気象予報の研究を進める方向にも予算や時間を費やした方が費用対効果がもしかしたら大きいかもね。

 

というところまでを含めて、リアルグスコーブドリだ。

 

グスコーブドリをもう一度読み返したくなってきた。