母がうちに遊びに来た。
一定年齢を超えて、親子共々礼儀を忘れず、意見を尊重し合うと結構面白い話ができる。
家族であり、同じ女性であり、価値観も尊重し合うかつ20年弱共に過ごしているので、様々な物事に対して共通の言語が多いのだ。
種類が違う同窓会とも言えるだろう。
私ぐらいの年齢になると話題に出すか迷う結婚の話や、夫のいわゆるノロケエピソードもしゃべり放題だ。だって家族であり、母にとっては義息子の話ということになる。
私は結構夫のことが好きだ。
最近は愛のない夫婦、すぐ離婚、なんて用語が世の中を憚っていて、迂闊に友人にノロケるなんてちょっとまだできない。
でも好きだからこそ発見する様々なエピソードがあり、それを誰かに話してスッキリしたい欲求はある。
こういう時、友好的な母という存在は大きい。
早い人は10代後半くらいから。
その辺が一般的かは分からないが、20代になって働き始めるくらいに、両親との和解という人生のテーマがあると私は思った。
自分の生まれ育った環境や地元、両親の自分に対する育て方を客観視できるようになって、アレコレ反発心を持つのだ。
私も過去持っていた。
親への反発は薄かったが、絶対地元には戻りたくないという信仰を持っていた。
それが解けた時というのは、親の子離れを、子は親離れを本当の意味でできた時なのかもしれない。